ダイコン 「献夏37号」
品目 | ダイコン |
---|---|
原産地 | 地中海沿岸、華南高地、中央アジアなど諸説 |
科・属名 | アブラナ科ダイコン属 |
受賞歴 | 第45回全日本野菜品種審査会一等特別賞受賞 |
品質がよく、耐暑性・耐病性のある夏まきダイコン
特性
1. 耐暑性があり、萎黄病、ワッカ症、ウイルス病、そうか病(コブ症)などの病害に対しても強いです。
2. 外観、肉質とも秋ダイコンに近く、夏用ダイコンとしては品質がすぐれています。
3. 根長36㎝、根径7㎝で曲がりが少なく、尻づまりのよい根形で、そろいがよいです。
4. 草姿は黒葉の立性で栽培しやすいです。
適する作型
・温暖地・暖地では8月中旬~9月上旬まき、10中旬~11月中旬どりに適します。暖地の5月まきは、気象条件により、トウ立ち、黒芯症が出る場合があります。
・寒冷地では抽苔の心配が少ない7月上旬~7月下旬まき、9月上旬~10月中旬どりに適します。
肥培管理
土壌は野菜作りに大きな影響を与えます。とくに、連作をしている圃場では土壌改良が必要です。堆肥の施用により土壌の団粒化を進めますが、十分腐熟させておかないと岐根の原因となります。土壌改良資材「バイテク・バイオエース」は無臭完熟堆肥であり、土壌病害を予防しますので、使用することをおすすめします。
苦土石灰や石灰窒素は10a当たり60㎏を全面に施用し、耕起しておきます。土壌pHは6.0~6.5が適性で、石灰の施しすぎによる土壌のアルカリ化に注意します。肥料は10a当たり成分量で窒素7㎏、リン酸10㎏、カリ7㎏を標準とし全面に施します。
播種
マルチ栽培の場合は条間45㎝×株間30㎝、露地栽培の場合は畝幅60㎝×株間25㎝を標準とします。
収穫
収穫適期を過ぎてもス入りの心配がまったくなく、良質のダイコンが収穫できますが、収穫期を極端に遅らせると各種障害が出やすくなるので注意します。