特長
サカタのタネ育成の中小輪系「よく咲くスミレ」シリーズです。パンジーの華やかさとビオラの強さ、多花性をあわせもつシリーズです。低温短日期でもよく開花します。高温期のポット栽培でも徒長しにくく、シリーズのそろいがよいので、出荷ロスが少なく市場性にすぐれています。早生ですが、コンパクトな草姿で日もちがよく、おすすめの品種シリーズです。出荷時に輪数をあげることがシリーズの潜在能力を生かすうえで重要なポイントです。花径はパンジーとビオラの中間で4cm内外です。
作型
夏まき秋出荷から秋まき春出荷が基準です。寒地用では早春まき春出荷も可能です。
播種
夏~早春。発芽適温20℃前後、発芽日数7~10日。
「苗当番 タネまき用」などの播種用土を使用し、セルトレーまきが理想です。
育苗
生育適温15~20℃。
「苗当番 育苗用」などの培養土、または消毒済み用土に「バイテクバイオエース®」「リフレッシュ®」などの土壌改良材を加え、よくなじませた保水、排水性よく活性力のある配合土を使用してください。
定植
開花ポット苗では9~10.5cmポットに1株が標準です。
肥料
草花一般施肥。
株の状態で判断し「ペンタキープG」「鉄力あくあ™F10」「有機の液肥 ネイチャーエイド」「ホストップ 亜リン酸液肥 (0-25-20)」などの液肥でコントロールしてください。
栽培
冷涼な気候を好む耐寒性一年草のため、営利栽培では7月下旬からのタネまきが基本です。
高温期間の育苗をさけるためには、暖地では8月からのタネまきが理想です。
栽培温度は15~20℃が理想で、30℃以上はさけてください。
セルトレーに播種し、20℃程度で管理すると1週間程度で発芽し始めます。
25℃以上では発芽がきわめてわるくなるので、高温時の発芽では発芽室での催芽が理想です。
発芽後は水を控え、徒長や立ち枯れなどの病気をさけることが大切です。
日当たりのよい環境での管理が理想ですが、夏期は気温を下げるため寒冷遮下で管理してください。
406穴セルトレーで育苗期間25日程度(本葉3枚ほど)が移植時期です。
葉が触れ合うと徒長の原因となるので、各苗が触れ合う前の移植が理想です。
移植後は適湿、適温下で管理し、とくに夏期は寒冷遮下で気温を下げ、風通しのよい環境で管理してください。
育苗中は灌水代わりに適宜薄い液肥を与えます。
育苗期間中は温度、灌水、株間などでコントロールし丈の伸びを防いでください。
病虫害
立枯病、ボトリチス病。
全栽培期間を通しアブラムシ、ハダニに注意してください。
備考
花芽着生がきわめてよいので、極端な早まきはさけてください。
作型図
シリーズ商品の紹介
商品名 |
よく咲くスミレ マーマレード (ver.2) |
商品名 |
よく咲くスミレ ブルーハワイ (ver.2) |