ダイコン 「天宝」
肉質のよい極晩抽性青首ダイコン
特性
1. 極晩抽性の青首総太りダイコンです。
2. 低温期でも短根になりにくく、尻部の肉付きがよく、そろいがよい。
3. 肌にテリがあり、青首が鮮明。肉質がよく、食味が優れる。
4. 適応性が広く、家庭菜園や直売所出荷にもおすすめ。
適応性
温暖地では12月上旬~4月上旬まきマルチ・トンネル栽培、暖地無霜地帯では9月末~10月中旬まき露地越冬栽培、冷涼地では3月中~4月下旬まきマルチ・トンネル栽培と4月末~6月上旬まきマルチ栽培に適します。
肥培管理
【温暖地トンネル栽培】
12月まきの場合、低温で肥効が悪いので10a当たり窒素10㎏、リン酸15㎏、カリ10㎏を標準とし、年明けまきの場合は地温が上昇し肥料も効きやすくなるので、窒素7㎏、リン酸10㎏、カリ7㎏を標準とします。
播種
【温暖地トンネル栽培】
条間30㎝×株間27㎝の3条まきが適します。この場合地温確保と排水を考えて20㎝程度の高畝にします。播種床の上部はかるく鎮圧しておくと発芽がそろい、岐根も少なくなります。
暖地路地越冬栽培・寒冷地栽培
【暖地露地越冬栽培】
この栽培では密植が多く生育期間も長いです。したがって肥料を順調に効かせることが一番大切です。12月末、2月はじめとこまめに追肥を行います。また若干寒い場所での栽培では不織布などをべたがけにして、葉、首の寒害を防ぐことが大切です。
【寒冷地栽培】
この品種は寒い時期の栽培のほうがよい形状にできるので、早い播種期に使うのがよいです。5月後半からの播種では、若干長形になります。また5月末~6月上旬の播種では、一般に黒芯などの生理障害が出やすいですので、微量要素を十分施し地温の上昇も防ぐように工夫します。