カボチャ 「まろあじ」
食べきりサイズのバターナッツ
特性
•ミニサイズのバターナッツ。
•ウリ科のつる性作物でカボチャの仲間であるが、西洋カボチャとは種が異なる。
•暑さ、病気に強く、草勢も強くスタミナがあり着果性に優れ栽培しやすい。
•果実は長さ約15~20cm、重さ1.0~1.5kgのサイズで通常のバターナッツよりも肉質は繊維質が無く粘質で、ナッツのような風味がある。
•完熟果実は貯蔵性に非常に優れ、長期間保存が可能。
適応性
露地栽培から抑制栽培まで幅広い作型に適します。土質の適応性は砂壌土から埴壌土まで幅広く、特に排水のよい土壌に適します。
播種と育苗
発芽適温は25~30℃で、西洋カボチャに比べて寒さに弱いため極端な早まきは避けます。播種時の地温不足や過湿・乾燥は発芽のムラを引き起こす原因になるので注意してください。発芽したら日中の気温で20~25℃を目安に管理し、地温は本葉1枚になるまでに18℃前後まで徐々に下げていくようにしてがっちりとした苗を作ります。
定植および定植後の管理
西洋カボチャのように地這栽培が可能です。露地栽培の栽植密度は畝幅3~5m、株間75~100cmを標準とします。寒さに特に弱いので、露地栽培の場合は一般地では5月上旬定植、暖地では4月下旬定植で、霜の心配がなくなってから定植します。
整枝方法
ポット苗定植後、整枝は行わない放任栽培も可能ですが、子づる2~4本仕立てとしたほうが、果形が安定します。2~4本に仕立てる場合、ポット育苗では定植前に本葉4~5枚目で摘芯します。定植後、子づる2~4本仕立てとし、各主枝のわき芽と雌花は5節程度までかきます。このときに雄花をかかないように注意します。6節目以降は雌花の開花節のわき芽のみ除去できればよいですが、放任気味での管理も可能です。
収穫
開花から収穫まではおよそ40日程度、長さ約15cm、重さ900g程度で収穫します。果実が濃いベージュ色に変わったころが収穫適期です。
バターナッツは煮崩れしやすいので煮物に向きません。果肉の色のよさを生かした、スープやグリルなどにするのがおすすめです。