ホウレンソウ 「プログレス」
品目 | ホウレンソウ |
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原産地 | 中央アジア |
科・属名 | ヒユ科ホウレンソウ属 |
受賞歴 | 第61回全日本野菜品種審査会一等特別賞受賞 |
べと病に広い抵抗性があり、極濃緑で立性、耐湿性が優れる秋・春兼用ホウレンソウ
特性
1.べと病R-1~9、11~16、18、19に抵抗性がある。
2.極濃緑、光沢のある剣葉で、葉先がややとがり浅く欠刻が入る。
3.株張りがよく、収量性が高い。
4.草姿は立性で、葉の絡みが少なく収穫調整しやすい。
5.耐湿性が強く、湿害による黄化が出にくい。
適応性
秋まき品種としては比較的じっくり生育するので、冷涼地の9月上旬~中旬まき、および一般地、暖地の9月中旬~10月下旬、2月~3月中旬まきに適しています。土壌適応性が広く耐湿性が強いため、火山灰土から水田裏作まで幅広く栽培することができます。
畑づくり(圃場準備)
完熟堆肥の施用と深耕は、ホウレンソウ作りの基本です。とくにハウス栽培の場合は年5~7回播種することになるので、「バイテクバイオエース®」などの有機質肥料、完熟堆肥を投入し、地力の低下を防ぎます。直根性の作物ですので、根がスムーズに伸びる土作りを心がけます。
また、最近葉菜類の硝酸態窒素が問題視されているので、肥料の施用量は適量を守ります。本品種は多量に窒素を施さなくても十分に葉色が濃くなります。
播種
条間15~20cm、株間3~5cmのスジまきとします。水田裏作や排水不良の畑では、排水を確保するため高畝にします。収穫・調整作業が最も労力を要するので、収穫時に無理のない播種体系を心がけます。
病害虫防除
シロオビノメイガ、ハスモンヨトウ、ケナガコナダニなどが問題になります。とくにケナガコナダニは被害に気付いた後の防除では手遅れになる場合がほとんどです。必ず生育初期に予防的な防除を行うようにします。
収穫
適期収穫を心がけます。とくに春どりは秋冬どりに比べて収穫適期が短くなりますので、とり遅れのないように収穫します。
べと病に関する注意
※近年べと病のレース分化が著しく早まっています。いつ更なる新レースが発生してもおかしくない状況なので、抵抗性の品種を使用している場合でも決して安心せず、予防的な薬剤散布や適切な乾季など耕種的防除を心がけてください。