ホウレンソウ 「アグレッシブ」
遅くまいてもまだ間に合う、早どり可能な秋冬ホウレンソウ
特性
1.べと病R-1~7、9、11、13、15、16、18に抵抗性がある。
2.極濃緑、平滑な剣葉で、葉先がとがり、はっきりと欠刻が入る。
3.草姿は立性で、収穫調整しやすい。
4.耐寒性が強く、暖地なら無被覆の露地越冬栽培でも良品が収穫できる。
5.耐湿性が強く、湿害による黄化が出にくい。
6.低温伸長性が優れ、一般地や暖地の10月中旬〜12月中旬まき、冷涼地の9月中旬〜10月中旬まきに最も適している。
7.露地で寒い時期に収穫すると根元が鮮やかな鮮紅色になり、見栄えがよい。昔ながらの赤根のホウレンソウを出荷したい方に適した品種である。
適応性
土壌適応性は広くしかも耐湿性が強いため、火山灰土から水田裏作まで幅広く栽培することができます。 耐寒性があり、低温伸長性も優れているので特に低温期には最適の品種です。暖地では無被覆でも十分栽培できますが、一般地の1〜2月出荷では、パンチフィルムなどでの被覆栽培をおすすめします。 秋の早まきでは、暖かい年だと徒長気味になってしまう場合があるので、播種適期を厳守してください。 台風などの被害でまき直しが必要になってしまった場合には、生育の早い本品種の栽培がおすすめします。
畑づくり(圃場準備)
完熟堆肥の施用と深耕は、ホウレンソウ作りの基本です。連作障害を回避し、良品多収を目指すためにも、土作りには普段から心がけます。最近葉菜類の硝酸態窒素が問題視されるので、窒素肥料の過度の施用は禁物です。「アグレッシブ」は葉色が濃いので、通常の施肥量でも十分葉色が濃緑となります。
播種
条間15〜20cm、株間3〜5cmのスジまきとします。水田裏作や排水不良の畑では、高畝にしてください。
病害虫防除
シロオビノメイガ、ハスモンヨトウなどが問題になるが、いずれも被害が拡大する前に、早期防除を徹底しましょう。
収穫
暖冬の年は生育が早くなるので、とり遅れのないよう適期収穫を心がけます。立性の草姿のため、収穫作業性は抜群です。
べと病に関する注意
※近年べと病のレース分化が著しく早まっています。いつ更なる新レースが発生してもおかしくない状況なので、抵抗性の品種を使用している場合でも決して安心せず、予防的な薬剤散布や適切な乾季など耕種的防除を心がけてください。