キャベツ 「レッドブライト」
生育旺盛、鮮やかな球色の紫キャベツ
特性
● 鮮やかな濃紫色、 内部まで紫色の発色がよい中早生の紫キャ ベツ。
● 球重1.3kg程度、正円球のきれいな形状で、品質がよい。
● 紫キャベツの中では比較的外葉が強く、 栽培しやすい。
適応性
適応性幅は広く、正円球で形状が安定し、 一般地・暖地の1~3月 上旬まき、7~8月中旬まき、 高冷地の3~6月中旬まきに適しま す。排水性の悪い圃場では株張りが不良となる恐れがあるため、 排水性のよい圃場を選択します。 黒腐病の発生しやすい圃場や時 期の栽培は避け、予防的な防除を徹底します。
播種・育苗
作型図を確認の上、極端な早まきや遅まきを避け、地 域に適した播種期を守るようにしましょう。高温時期の播種においては、なるべく涼しい時間帯 (朝か夕方)に播種・灌水を行い、発芽までの期間は寒冷紗などによる遮光で地温が上がり過ぎないようにすると、発芽ぞろいがよくなります。反対に低温時期の播種においては、発芽適温となる20℃前後の地温を確保し、一斉に発芽させるようにしましょう。高温、多湿、日照不足は苗の徒長の要因となるため、発芽後は灌水量を調節するとともに苗床の風通しをよくし、地上部と根部のバランスの取れたがっちりとした苗を育苗するように心がけてください。徒長苗は立ち枯れの要因となるため注意しましょう。
定植・管理
条間60cm×株間30cm (約5,500本/10a) 程度を標準とします。本品種は紫キャベツの中では強健ですが、通常の平玉キャベツと比べると、株張りは大人しい品種になります。過度な密植では株張りが不良となり、小玉になる恐れがあるため適切な株間で定植してください。球を十分に肥大させるためには、生育初期にしっかりと外葉を作ることが重要です。定植後に根をスムーズに活着させ、適時中耕・追肥を行うなどして初期生育を促しましょう。
病害虫防除
生育初期から黒腐病の対策を心がけましょう。特に台風や大雨、強風の直後には茎葉にできた傷口から病原菌が感染し、発病が助長されやすくなります。気温が高い時期や地域においては発病しやすく、蔓延してしまうと薬剤を散布してもなか なか止まらない病害であるため、予防的な防除を徹底することが重要です。
収穫
締まりがよく在圃性の高い品種ですが、過熟時には病害や生理障害発生のリスクが高くなりますので、適期収穫を心がけましょう。