ハクサイ 「みねぶき505」
耐雨性が優れゴマ症が出にくい
特性
● 根こぶ病、べと病、黒斑細菌病に耐病性がある。
● 耐湿性、耐雨性が優れ、石灰欠乏症、ゴマ症などの生理障害にも強く、栽培しやすい。
● 定植後の水不足で生理障害が出ることがあるので、なるべく灌水設備のある圃場に作付けをする。
適応性
本品種は、高冷地の4月中旬~5月中旬まき栽培および夏まき秋どり栽培に向きます。 高冷地の3月中旬まきでは抽だいする可能性があります。根こぶ病はレースによって発病することがあるので注意してください。
肥培管理
定植前に元肥を施します。窒素成分で15~18㎏/10aが標準となります。有機肥料、微量要素材を併せて施してください。追肥は窒素成分で2~3㎏/10aで2~3回に分けて施します。1回目は定植10日後程で株元に施します。2回目は定植20~30日後程(結球始め)で畝間に施し、除草も兼ねて中耕します。
播種と育苗と定植
春まき栽培では、育苗温度13℃以上を目安とし、約1か月保温育苗をします。徒長した苗を作らないよう本葉4~5枚時までは灌水を控えめにします。夏まき栽培では、本葉2~3枚時に定植するように心がけます。苗の管理は徒長防止のため高床にします。灌水は天候を見ながらになりますが、過剰な灌水、午後2時以降の灌水も徒長の原因となるので避けましょう。老化苗を使うと定植後の活着、生育が悪くなり石灰欠乏症の原因ともなるので注意します。定植後の水不足が本品種には障害を引き起こす原因になります。なるべく灌水設備のある圃場に作付けしてください。
生理障害対策
石灰欠乏症などの生理障害は、圃場に十分な石灰、ホウ素があっても発生します。原因としては、老化苗の定植、過剰な施肥、過湿、結球期の極端な乾燥、気温の変化などで根の働きがこじれ、必要成分を十分吸収できない際に発生します。これにはハクサイの根張りをよく作ることが大切です。圃場へ「バイテクバイオエース」などの有機質肥料や、完熟堆肥を投入し健全な土づくりを心がけることによって、生理障害の発生を軽減させます。また、有機質に富んだ圃場のハクサイは風味がよく、品質の向上にもつながります。
収穫
頭部を押さえて硬くなり中身がある程度締まっていたら収穫です。