カブ 「みふね」
品目 | カブ |
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原産地 | 中央アジア、ヨーロッパ西南部 |
科・属名 | アブラナ科アブラナ属 |
受賞歴 | 第53回全日本野菜品種審査会一等特別賞受賞 |
高品質と耐病性を兼ね備える、おいしい小カブ
特性
1. 生育は早生で関東一般地の秋から春まきに適する。
2. 根部は肥大・そろいともによく、ひげ根は少なく尻のまとまりがよい。
3. 肌は白色でテリがある。肉質はやわらかめで食味がよい。
4. 草姿立性で、葉の大きさは中程度、葉色は濃い。葉軸は太くしっかりしているので結束しやすい。
5. 白さび病、根こぶ病、萎黄病に耐病性がある。ただし、根こぶ病はレースによって発病することがあるので注意する。
適応性
おもに9月下旬まきから4月まきに適します。10月中旬以降の播種はパンチフィルムを利用したトンネル栽培、11月下旬まきから2月下旬まきまではトンネル栽培もしくはハウスを利用した栽培が望ましいです(基準関東温暖地)。 複数の根こぶ病レースに対し幅広く耐病性を示しますが、近年レース分化が進んでいると報告されているので注意が必要です。発病した場合はすき込まず圃場より持ち出し処分します。すき込むと感染源を増やすことになるのでやめます。
要点
施肥量は元肥中心に10aあたり窒素、リン酸、カリそれぞれ8kgを基準としますが、土質や前作の残効を考慮します。また高温期は5割減、低温期は2割増施肥します。追肥は生育状況に応じて少量施します。また、バイテクなどの有機質肥料を施用することにより甘み、風味が増します。ただ生育は緩慢になるので、施肥量すべてを変えるのではなく一部を有機質肥料にします。
栽植密度は15×15cmを標準とします。高温期は若干広めにとります。
コナガ、アブラムシなどの防除には透明寒冷紗などのトンネル被覆栽培が効果的です。それでも虫害は完全に防げないのであわせて薬散を行いますが、使用農薬、使用回数などは各JA、各県の農業改良普及員に相談しましょう。