ブロッコリー 「ピクセル」
品目 | ブロッコリー |
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原産地 | 地中海沿岸 |
科・属名 | アブラナ科アブラナ属 |
受賞歴 | ●第50回全日本野菜品種審査会一等特別賞受賞 ●第55回全日本野菜品種審査会一等特別賞受賞 |
夏まき、春まきができる適応性の広い高品質早生品種
特性
● 播種後90日前後で収穫できる早生品種。
● 草勢は中程度、草姿はやや立性でバランスよく、栽培しやすい。
● 花蕾は大型の豊円形で締まりがよく、小粒・濃緑色で店もちがよい。
● 収穫期がよくそろい、一斉収穫に適する。
● 茎の空洞症は発生しにくく、やわらかく切りやすい。
● 栽培適応性が広く、一般地、暖地秋どり・初夏どりのほか、高冷地・冷涼地夏どり・初秋どりにも適する。
適応性
栽培適作型は広く、一般地の夏まき秋どり、春まき初夏どり、高冷地や北海道の春〜夏まきの夏から秋どりに適する。一般地夏まきでは、8月上中旬に播種でき、産地として最初に出荷する高品質ブロッコリーとしては最適である。ただし、遅まきは、アントシアンの発生が見られるので注意が必要である。春まきでは、トンネルをかければ1月上旬から播種し、連休前の4月中旬頃から濃緑花蕾を収穫することができる。露地栽培では2月下旬まき・5月下旬が収穫適期となる。ただし、早まきはボトニングの危険性があるので注意する。また日もち性がよいため、高温期における収穫後の品質低下が少ない。 高冷地や冷涼地では、標高差などを利用して3月中旬〜7月中旬まで播種できる。特に花蕾のしまりがよいため、生育後半が低温になる10月でも高品質花蕾が収穫できる。ただし、気温が上昇する8月どりでは高温障害がでる場合があるので、慎重に播種期と栽培地域を選ぶ必要がある。
要点
1.品種特性上低温期もしくは高温期での定植となるので、そのストレスに耐えられるよう、健全な苗の育成を心がける。
2.特に春まき栽培では、老化苗や大苗はボトニングの原因となるので若苗定植を励行する。
3.高温・乾燥条件が重なると花蕾に高温障害が出る場合があるので、灌水をするなど乾燥を避ける避けるようにする。
4.晩秋どり栽培では、低温による花蕾のアントシアンが見られる場合があるので生育後半も肥料を切らさないようにする。