ニンジン 「ベーターリッチ」
品目 | ニンジン |
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原産地 | アフガニスタン |
科・属名 | セリ科ニンジン属 |
受賞歴 | 第46回全日本野菜品種審査会一等賞受賞 |
サラダに、ジュースに、煮物においしいニンジン
特性
1. 晩抽性で耐暑性、耐寒性、低温肥大性および低温着色性に優れ、周年栽培可能な中生種です。
2. 根形は、なで肩長めの円筒形で調理しやすいです。肉質かたく、根色、芯色ともに濃鮮紅色で、青果および加工用として広く利用できます。
3. 吸い込み性に優れ、青首はほとんどありません。皮目は小さく、肌は滑らかです。そろい極良で秀品率が高いです。
4. しみ腐病、斑点細菌病に耐病性です。
5. 小葉で草丈低く極立性で、株間約5㎝の密植少肥栽培用品種です。
6. カロテン含量が多く、糖度が高く甘みがあり、ニンジン臭が少ないです。加熱調理のほか、ジュースや生食など用途幅が広いです。
畑づくりと施肥設計
よいニンジン作りは肥沃な畑作りから始まります。播種1か月以上前までに良質完熟堆肥を10a当たり、3,000kg~4,000kg施し、保水、排水、通気性のよい畑作りをします。
「ベーターリッチ」は少肥栽培用の品種ですので、施肥に際しては土質や前作の残効を考慮して、収穫期に肥料が残らないように、標準の2~3割減を基準に施します。株間を広くとり肥料を多く施しますと、はじけたり、2次成長を起こし根形が乱れたりして、収穫適期が短くなり秀品率も低下します。
畝立て
水はけの悪い畑、水田後作などでは少なくともニンジンの長さ(20㎝くらい)の高畝とします。
播種
そろいの優れた良品生産のため、灌水に注意し、発芽を早く均一にそろえる必要があります。そのためには降雨後または灌水後、十分に水分のあるときに播種します。覆土は灌水設備がある場合は種子が隠れる程度で十分ですが、灌水設備のない畑や火山灰土など乾燥しやすい畑では1㎝程度のやや厚めとし、鎮圧します。
播種
播種後、肥大期に入るまでのニンジンの初期生育は弱く、乾燥、低温、肥料不足が根長、肥大に強く影響しますので注意が必要です。
間引き
「ベーターリッチ」は密植栽培用品種ですので、徒長しないように注意しながら本葉4~5枚ごろに1本立ちにし、条間20㎝株間5㎝を標準とし粗植にならないよう注意します。
収穫
播種後、露地栽培は約110日、一般地トンネル栽培は約130日、暖地トンネル栽培は約150日をめどに、適期収穫に努めます。