台木トマト 「バックアタック」
根量が豊富で、栽培後半までスタミナを維持できる台木トマト
特性
1.萎凋病(F:R-1,2,3)、根腐萎凋病(J-3)、半身萎凋病(V:R-1,2)、ToMV(Tm-2a型)に抵抗性で、青枯病(B)と褐色根腐病(K)に耐病性。ネマトーダ(N)に耐虫性。
2.発芽、そろいよく、接木作業が容易である。
3.草勢やや強く、栽培後半までスタミナがある。
4.すじ腐れ果、奇形果、空洞果の発生が少なく、食味などの品質低下が少ない。
適応性
夏秋、抑制、促成栽培と幅広く使用することができます。萎凋病や青枯病、褐色根腐病の被害が出ている地域で能力を発揮します。
要点
1.施肥量、定植、その他の栽培管理は自根栽培に準じて行います。
2.青枯病や褐色根腐病の発生が激しい圃場では、太陽熱消毒+微生物肥料(「バイテクバイオエース」など)の施用によって病原菌の菌密度を減らして、台木との併用で総合的に防除します。
穂木品種の選定
穂木は必ずToMV抵抗性因子Tm-2またはTm-2aを含んだ品種を使用します(当社ToMV抵抗性品種は全て使用可能)。ToMV罹病性品種またはTm-1因子のみの抵抗性品種に接木した場合、ToMVに感染すると植物体が枯死することがあります。
接木方法
「スーパーウィズ」で接木する場合、穂木と台木を同時に播種します。ミニトマトの場合、穂木を台木より1日早く播種します。
呼び接ぎの場合、台木は穂木と同時か、台木を1日早く播種し、茎の太さがそろうように鉢に共植えします。
ミニトマトの場合、穂木を台木より1日早く播種します。
【スーパーウィズを使用する場合】
スーパーウィズで接木する場合は穂木を1~2日早くまき(ミニトマトの場合は3日はや巻き)、図のように接木する。
①双葉上約30~25度に切る。
②切り口角度最上部を把手方向に挿入すると切り口角度が統一できる。
③穂木を台木と約同じ角度で切断。すこし強めに挿入し台木と穂木の切断面を合わせる。
④接木完了。(添え木は使用しなくてもよい)
⑤最後に瑞を苗全体に霧吹きなどで葉水しビニールなどで覆い遮光ネットをかぶせる。(夏場の気温の高い時は遮光ネットを二重にして覆いサイドに吸水性の多いスポンジやわらなどを置き、水をたっぷりかけるとよい)