メロン 「プリンスPF」
メロンうどんこ病、メロンつる割病抵抗性。草勢強く大玉で多収
特性
1.「プリンス」より一回り大きく、やや腰高で肌のきれいな果実です。
2. 草勢が強く、うどんこ病やつる割病に耐病性があるので、長期にわたって果実をとるのに向きます。
要点
昼間27~30℃、夜間17~20℃前後が適温です。土質は特に選びませんが、水はけがよく有機質に富んでいるのが理想的です。10a当たり苦土石灰を100~150kg、完熟堆肥や腐葉土を2000~3000kg、有機または化成肥料を80~120kg施します。うね幅200~250cm、株間75~100cmを目安とし、ポリマルチを張り、敷きワラをします。泥はねを防ぐので、病気にかかりにくくなり、雑草防除にも効果的です。植えつけ時の地温は16℃以上を確保します。
播種と育苗と定植
市販の育苗用土などを入れた12cm程度のポリ鉢に深さ1cmほどの穴を作ってタネをまき、覆土して軽く押さえてから潅水します。発芽まで25~30℃に保ちます。育苗時は昼温が30℃を超えないようにするとともに、夜温が15~20℃になるよう調節します。タネまき後40~45日で苗を仕上げ、植えつけ前にできるだけ早く本葉4~5枚で親づるの芯を摘んでおきます。植え付けは根鉢をくずさないように浅植えし、潅水します。この時、晩霜のおそれがある時はホットキャップをかぶせて保温します。
病害虫防除
日当たり、風通し、排水のよい畑で栽培して、病害虫が発生しないようにします。窒素肥料が多いと、過繁茂になって風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなります。病害はつる枯病、べと病など、害虫はハダニ類、アブラムシなどの被害があるので、それぞれ早めに防除を行ってください。害虫防除には定植前に、定植穴への殺虫剤の粒剤施用も効果的です。連作は避けましょう。
収穫
交配日を記入したラベルをつけておき、日数がきたら試しどりをして収穫期を判断します。独特の芳香が漂い、ヘタと果実の間に離層が出始めたら収穫の適期です。収穫が遅れると過熟になり、アルコール発酵や肉質劣化が起こります。