メロン 「アンデス」
作って安心、売って安心、食べて安心。緑肉ネットメロンの定番品種
特性
1. 春から夏作に最も適した地這い・立体栽培兼用品種。
2. メロンうどんこ病抵抗性(ただしレースによっては発病する)。
3. メロンつる割病レース0、2抵抗性。
4. 雌花の着生、着果がよく、栽培しやすい。裂果、変形果の発生が少なく秀品率が高い。
5. 果実はやや偏球から球形。果皮は灰緑色でネットは密に発生する。果肉は黄緑色で粘質。糖度は13~15度で安定し、食味は非常によい。
6. 発酵果、肉だれ果の発生が少なく、日持ちがよい。
畑づくり(圃場準備)
土質はとくに選びませんが、排水不良地はさけます。立枯性疫病、センチュウの心配のある圃場は前もって土壌消毒を行います。
床土
プリンスメロン、キュウリの床土に準じ、有機物の多い膨軟なものがよいです。
肥培管理
本圃の肥沃度、前作物の残効肥料に注意して施肥します。一般的には10a当たり窒素8㎏、リン酸12~25㎏、カリ12~15㎏、苦土石灰100~150㎏、堆肥2tを標準とします。堆肥の代わりに家畜糞尿を使うときは窒素、カリの含有量が多いので、その分、施肥量を少なくする必要があります。
育苗・育苗管理
育苗鉢は10~12㎝のものを使い、じっくりと、徒長しない、しっかりした苗を作ります。定植時は本葉4~5枚、育苗日数は40~45日が適当です。
定植および定植後の管理
定植時の地温は16℃以上必要です。無理な前進栽培は植え傷み、小果の原因となりやすいです。株間は立づくり40~45㎝、地ばいづくり50~80㎝が適当です。
整枝と着果
地ばいづくりは子づる2本仕立て、10~14節に2果、1株4果どりが適当です。着果数を制限しないと小果、ネット不良、低糖度などの品質低下を招くことがあるので注意します。
孫づる、ひ孫づるが伸びすぎる時は摘芯しなければなりませんが、極端な強整枝はつるの老化を早めるので適度とします。放任しても混雑しない程度の草勢になるような施肥を心がけます。
病害虫防除
うどんこ病には非常に強く、つる割病レース0、レース2に抵抗性があります。肥料過多、多湿、換気不足にならないよう注意することで、べと病、つる枯病、菌核病、灰色かび病を予防することができます。
収穫
開花より収穫までの日数は55日前後です。熟期の判定は開花日の記入、果皮色の変化(花落ち部から乳黄色が現われます)、なりづる第1葉の枯れ上がり、試食などを目安にして総合判断します。