コマツナ 「きよすみ」
色ツヤのよい耐病性が優れる中生品種
特性
● 中生品種で在圃性が優れる。周年栽培が可能だが、春から初夏まき栽培に最も適する。
● 葉軸の太さは中程度、よくしなるので折れにくい。
● 萎黄病、白さび病に耐病性がある。
● 歯切れがよく、食感と風味が優れ、食味がよい。
適応性
温暖地の露地栽培で3月中旬から10月下旬までいつでもまけます。とくに3月中旬から7月まきで力を発揮します。ハウスやトンネルを利用することにより、周年栽培が可能となります。
畑づくり(圃場準備)
コマツナは栽培ローテーションが短く連作となるため、いっそうの土づくりを心がけます。完熟堆肥や有機質肥料の施用で、水はけよく、保水性に富む土壌環境をつくることが大切です。「バイオ21」を利用したボカシ肥料やバイオエース、骨粉などの施用も効果的です。高温期栽培では播種直前に未熟堆肥を施用すると立枯病や土壌害虫の発生要因となるので注意します。石灰窒素や苦土石灰を年1回10a当たり100~130㎏施用し適性pH5.5~6.0を保ちます。
肥培管理
10a当たり窒素成分量で7㎏、ハウス栽培では5㎏を標準とし、全量元肥とします。高温期栽培では施肥量を5割減らし、窒素過多による過繁茂や生理障害を避けます。低温期栽培では施肥量を5割増やし生育を促します。
播種
120~150㎝くらいのベッド栽培で条間15~20㎝、株間3~5㎝のスジまきとします。
収穫
高温期では25~30日、低温期栽培では40~60日くらいで収穫できます。高温期栽培では収穫遅れにならないように、収穫労力に合わせた播種面積を計画します。春から初秋時での出荷は予冷庫(10~15℃)を利用して鮮度を保持します。荷姿は200~300gくらいの結束か袋詰めとします。