スイートコーン 「ゴールドラッシュ®88」
露地マルチ栽培で能力を発揮、包皮のかぶりよく、高冷地栽培におすすめ!
特性
1. 一般地マルチ栽培で「ゴールドラッシュ」より5日程度遅い88日の中生イエロー品種。
2. 甘みが特に強く、粒皮もやわらかで食味がよい。また、高温期でも「ゴールドラッシュ」よりしなびにくく収穫適期幅が広い。
3. 雌穂は長形で「ゴールドラッシュ」より大きく、収量性が高い。
4. 草姿はやや草丈が高く、分けつが多めで草勢が旺盛になる。
適応性
適応作型は露地マルチ栽培で、包皮のかぶりがよいので、とくに寒冷地で能力を発揮しやすいです。トンネルなどの早まき栽培には適しません。
畑づくり(圃場準備)
スイートコーンは比較的適応性が広い作物で、畑をそれほど選びませんが、堆厩肥や緑肥を施して排水性・保水性・保肥性を兼ね備えた健全な畑を維持します。肥料は窒素、リン酸、カリそれぞれ10a当たり25㎏を標準とします。窒素分については1/2を元肥、残り1/2を追肥として施します。
播種
栽植密度は地域や栽培型によっても異なりますが、10a当たり4,200株(畝間80~90㎝、株間27~30㎝)が目安となります。
発芽そろいをよくするには、地温が15℃以上を確保してから1穴3粒まきとします。温度だけでなく適度な土壌水分も発芽に影響するので注意が必要です。
収穫
「ゴールドラッシュ86」より糖度は乗りやすいですが、先端粒が着色してからより糖度が上がり、また収穫幅もあるので先端の粒まで着色してから収穫します。地域によっても異なりますが、露地マルチ栽培で絹糸抽出後23~25日くらいが収穫の目安です。収穫時期が近づいてきたら、登熟状況を確認します。スイートコーンは食味が命なので、品種にあった適期収穫を必ず行います。また、品温の上がる前の朝どりや予冷・保冷を行うと品質維持に効果的です。