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エダマメ 「夏の装い」

香り、食味抜群の黒豆の早生品種

特性

1.白花の早生多収品種です。早生品種ですが、6月上旬までまくことができます。(関東標準80日タイプ)
2.葉は濃緑で中くらいの大きさです。草丈は45~50㎝です。
3.草姿は開張型で、よく分枝し、低節位から着莢する房なり型で、3粒莢が多いです。
4.子実の色は黒色で、莢の毛茸の色は淡褐色です。
5.黒豆特有の芳香風味に富み、食味は抜群です。
6.温度の低い時期の播種では、保温して地温を上げ、発芽を促進させ均一な苗を得るようにします。
7.ハウス・トンネル栽培では、乾燥に注意し、高温にならないように換気をして、順調に生育させるようにします。

適応性

ハウスでの促成栽培から、露地普通栽培まで適応性は広いです。

畑づくり(圃場準備)

土質は選ばないほうですが、酸性土壌と連作はさけるようにします。pHは6~7の間になるように酸度を補正します。元肥は、前作の残効、土壌の肥沃度にもよりますが10a当たり、成分量で窒素8~10㎏、リン酸12~15㎏、カリ8~10㎏が標準です。

播種と育苗

地温が十分に上がらないハウス栽培やトンネル栽培では、温床での育苗・移植栽培をします。地温は15℃以上確保します。育苗土には無菌の通気性、排水性のよい土を使います。播種直後に十分に灌水を行い、一斉に発芽させるようにします。発芽が遅れると、過湿で種子が腐り発芽率が低下するので注意します。定植の適期は初生葉が完全に展開し、本葉が見え始めたころです。定植の際には根を傷めないように注意し、深植えにならないようにします。直播栽培の場合は遅霜の心配がなくなってから播種を行います。1穴3粒まきとし、本葉1~2枚のころに間引きを行います。播種後は寒冷紗などを被覆し、鳥害を防ぎます。

病害虫防除

虫害として、アブラムシ、カメムシ、ハダニ類などがあります。それぞれ早めの防除を心がけるようにします。病害についてはモザイク病、べと病、斑点細菌病などがあり、これらについても同様に早期防除を心がけます。

収穫

収穫適期が短いのでとり遅れに注意します。また、収穫には労力がかかるので適期を逃さず収穫できるように作付けを行うことが必要です。品温が上がると品質の低下につながるので、午前中に収穫を行い、涼しい場所で調整を行います。欠粒莢、病害虫莢を取り除き、各産地の基準に合わせて出荷します。

作型図