キュウリ 「フリーダムハウス1号」
鮮緑でテリがあり食味が優れる味わいキュウリ
特性
1. 草勢が強く、子づる及び孫づるの発生はきわめて良好です。葉は緑色で丸形です。
2. 主枝雌花率は9月~3月播種で、約70~80%です。
3. 果実はイボなしの円筒形で、果長17~19cm、果径2.8cmで秀品率が高いです。果色は濃緑でブルームレス台木を使わなくても、ブルームが少なく、光沢があり、果肉も緑が濃いです。
4. 食味は歯切れよく甘みがあり、サラダ、浅漬けに好適です。
5. うどんこ病に対して、きわめて強い耐病性があります。
播種と育苗
6~7cmの厚さの床土にスジまきし、種子の厚みの3倍の覆土をします。発芽するまでは、地温28℃前後に管理します。
接木はブルームレス台木の使用を基本とします。接木(呼び接ぎ、断根挿し接ぎなど)を経て9~10.5cmポットに移植します。軟弱徒長を防ぐため、徐々に地温を下げ(25℃→20℃)、灌水量も必要最低限に抑えます(夕方ポットの表面が軽く乾く程度)。
定植準備
元肥の成分量の目安は10a当たり 窒素30kg、リン酸35kg、カリ30kg を標準とします。食味、草勢の維持のため有機肥料を主体に施用します。堆肥は完熟で良質のものを10a当たり2000kg以内施します。
定植および定植後の管理
9cmポットで本葉2.5枚、10.5cmポットで本葉3~3.5枚くらいで定植します。定植前後に十分灌水し、その後は根張りをよくするために花が咲くまで灌水は控えめにします。1番花が開花したら灌水の回数を多くします。追肥は1番目の果実を収穫する前に1回、その後1株から7~8本収穫するごとに行います。
株元から5節までの子づるは小さいうちに摘みます。株元から7節までの雌花をすべて摘みます。
親づるは支柱の高さ、または手の届く範囲で摘みます。子づる、孫づるはすべて1節で摘みます。
ひ孫づる以降は草勢を見ながら1~3節で摘みます。
病害虫防除
べと病、炭そ病、つる枯病などの病害は、多湿条件で発生しやすいので、水はけをよくします。下葉や側枝を整理して、風通しと日当たりをよくします。アブラムシは葉に群生、吸汁して生育を阻害するだけでなく、ウイルス病を媒介するので、早期発見、早期防除に努めます。アブラムシは光るものを嫌う習性があるので、シルバーマルチをすると効果が期待できます。
収穫
よい果実を長期間収穫するために、適期収穫がポイントとなります。収穫サイズの目安は 太さ2.8cm、長さ18~19cm、重さ100g を超えない大きさです。雌花の多い品種であるため、常に収穫サイズを守ることによって樹バテを防ぎ、収量が上げることができます。