ミズナ 「早生水天」
生育スピードが早く、収量性が優れるミズナ
特性
● 草丈の伸長が早く、そろいがよい。特に高温期のカッピング・チップバーンなどの生理障害に対し、非常に強い。
● 低温期の伸長性、収量性が優れ、周年栽培しやすい。
● 鮮緑色の細葉で、葉軸は純白。荷姿のバランスがよく、FG袋に映える。分けつ旺盛で葉枚数が多い。小株出荷用に適する。
畑づくり(圃場準備)
連作には強い作物ですが、地力の低下は病気、障害の発生につながり、品質低下の原因となります。土づくりがそのまま品質向上につながるので有機質肥料の施用や深耕に十分心がけます。未熟堆肥を施用すると畑で発酵することになり、作物が順調に生育しなくなります。完熟堆肥を施用するか堆肥を施用する前に空いているハウスなどで「バイオ21」を使ったボカシ堆肥をつくり、施用することをおすすめします。播種前に灌水を十分にします。生育後半に灌水すると細根ばかり張ってしまい軟弱にできるので注意します。
肥培管理
施肥量は10a当たり窒素成分量で8㎏、ハウスでは同じく5㎏を標準とし、全量元肥とします。また、高温期は5割減、低温期は5割増施肥したほうがよいです。あわせて微量要素材(FTEなど)も施用します。
播種
小~中株どりでは条間13~20cmで条まきし、間引きながら株間4~8cmにします。大株にする場合はさらに間隔をとります。1か所3~5粒まいて、本葉3~4枚ごろまでに1本に間引きます。夏期は若干株間を広げ軟弱徒長を防ぎます。
収穫
高温期で播種後30日程度、草丈30㎝ぐらいから順次収穫します。収穫後は品質が低下するので速やかに子葉・枯葉・根部を除去し袋詰めします。