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一代交配

セロリ 「ミツバリアン」

品目 セロリ
原産地 南ヨーロッパ
科・属名 セリ科オランダミツバ属

耐病性に優れ、密植可能なミニセロリ栽培向け交配品種

特性

● 茎色が鮮やかな濃緑色で、葉も濃緑色。
● 極立性で密植栽培にも適する。
● 葉の病気に強く、栽培管理が容易。
● わき芽が少なく、収穫や加工時にロスが少ない。
● 発芽性が高く、生育が安定している。
● 繊維が強くなく、食感がよい。
● 第一節間が長く、加工用にも適する。

播種のポイント<秋まき>

• 一般地(静岡県)の場合では7月下旬~まきが標準。
• 200穴で播種し72穴または50穴へ移植する。
• 18~20℃で催芽。冷蔵、遮光。
• 発芽ぞろいは1週間程度。
• 発芽後、多少の高温(30℃程度)は可。温度条件が高いと発芽が遅れる場合がある。
• 育苗期間が長いため、30日ごろ追肥する。
• 遮光率は30~50%が理想。⇒高遮光は、徒長につながる。

播種のポイント<春まき>

• 一般地ではハウス12月上旬まで、トンネル12月まきが標準。
• 準高冷地では3月頭~まきが標準。
• 温床による催芽が必要。
• 本葉2枚で15℃以下の低温で抽苔する可能性があるため注意します。
• 128穴以下のサイズで60日苗定植。
• 育苗終盤は温度が上昇するので育苗日数を守り、植え遅れのないようにする。

定植時のポイント

• 保水性のよい圃場を選ぶ。ただし湛水(たんすい)は避ける。
• 元肥量N:P:K=30:25:25㎏/10a+完熟堆肥 2 t。元肥は緩効性主体。追肥は即効性。
• 平畝、株間、条間は30㎝が基本。大株の場合(1.5kg~)は40×30㎝。
• マルチの場合は、春は白黒ダブル、秋は黒。
• 灌水設備はハウスでマルチ下灌水チューブが望ましい。露地の場合はスプリンクラーなどを使用する。
• 定植直後は葉色が薄くなる。濃くなるのが活着成功のサイン。

生育温度

20℃ 15~22℃でよく生育。25℃~抑えられ、30℃~で葉色があせ、生育が滞る。
発芽適温は18~20℃ 25℃~急激に抑制、30℃にならないように調整する。

栽培期間

生育緩慢。播種後150~180日 茎葉野菜最長。

抽苔性

グリーンバーナリ型、播種後30日、本葉2枚以上で感応。

好適条件

有機物に富み、排水性のよい土壌。ph6~7根は細く広く分布、乾燥には弱い。

作型図