セロリ 「コーネリアス」
耐病性に優れる、イエロータイプ
特性
● 茎色は濃緑色で、葉は光沢ある緑色。
● 株張りがよく、収量が出やすい。
● 葉の病気に強く、栽培管理が容易。
● わき芽が少なく、収穫や加工時にロスが少ない。
● 発芽性が高く、生育が安定している。
● 繊維が強くなく、食感がよい。香りがマイルド。
発芽適温・生育適温
・発芽適温は、18~20℃(25℃~急激に抑制、30℃にならないように調整する)。
・生育温度は、20℃(15~22℃でよく生育する)。25℃以上で生育が抑えられ、30℃以上で葉色があせ、生育が滞る。
栽培期間
生育緩慢。播種後150~180日。
抽苔性
グリーンバーナリ型、播種後30日、本葉2枚以上で感応。
好適条件
有機物に富み、排水性のよい土壌。Ph6~7根は細く広く分布、乾燥には弱い。
播種・育苗(夏秋まき)
・温暖地(静岡県)の場合では7月下旬~8月下旬まきが標準。
・200穴トレーで播種し、72穴または50穴へ移植。18~20℃で催芽。冷蔵、遮光。
・発芽ぞろいは1週間程度。発芽後、多少の高温(30℃程度)は可。温度条件が高いと発芽が遅れる場合がある。
・育苗期間長いため、30日ごろ追肥する。
・遮光率は30~50%が理想(高遮光は、徒長につながる)。
播種・育苗(冬春まき)
・温暖地(静岡県)ではハウス12月上旬まで、トンネル 12月まきが標準。準高冷地の露地では3月上旬以降まきが標準。
・温床による催芽が必要。
・本葉2枚で15℃以下の低温で抽苔する可能性があるため注意。
・128穴トレー以下のサイズで播種、60日苗定植。
・育苗終盤は温度上昇するので育苗日数を守り、植え遅れのないようにする。
定植
・保水性のよい圃場を選ぶ。ただし湛水は避ける。
・元肥量N:P:K=30:25:25㎏/10a+完熟堆肥2t。元肥は緩効性主体。追肥は即効性。
・平畝、株間、条間は30㎝が基本。大株の場合 (1.5kg~)は40×30㎝。
・マルチの場合は春は白黒ダブル、秋は黒。
・灌水設備はハウスでマルチ下灌水チューブ が望ましい。露地の場合はスプリンクラーなど使用する。
・定植直後は葉色が薄くなる。濃くなるのが活着成功のサイン。