ミニトマト 「オレンジキャロル」
極高糖度で食味がよく、β-カロテン豊富なオレンジ色のミニトマト
特性
●極高糖度で食味がよく、β-カロテン豊富なオレンジ色のミニトマト。
●下段からダブル花房になりやすく多花性。着果は極めてよい。
床土
物理性に優れ、pH6前後で、リン酸肥料を十分含んだ無病のものを用意します。
播種と育苗
播種床の地温は25~28℃とします。子葉を十分光に当て、根量が多く子葉の大きな苗を作ります。移植は本葉1.5枚(播種後10~12日)ごろに行います。育苗中の温度管理は、気温は日中25~28℃、夜間は10℃程度とし、高温期は温度が上がりすぎないように風通しのよい場所で育苗します。地温は15~20℃を保ち、高温期でも30℃を超えないように、ベッドの下に敷きワラをするなど工夫します。
移植後、本葉5~6枚ごろまでは鉢土が乾かない程度に灌水し、蕾が確認できるころからは徐々に灌水を控え、夕方、鉢の表面が乾く程度とします。また、徒長を防ぐため順次鉢を広げ、肥料切れにも注意します。
定植準備
圃場は前作で残った肥料分を除去し、地中深くまで湿らすためにたっぷりと灌水しておき、適湿となったら肥料分の少ない完熟堆肥を十分に施します。元肥は緩効性肥料を主体として10a当たり窒素10~12㎏、リン酸25~30㎏、カリ15㎏を標準とし、深耕してできるだけ根を深く張らせるようにします。
定植および定植後の管理
定植は、抑制栽培では花房が見え始めたころ、他の作型では第2~3花開花ごろとし、極端な若苗定植はさけます。
追肥は4段開花ごろから草勢を見ながら施し、一回の施肥量は緩効性肥料で10a当たり窒素3㎏程度とします。
灌水もこのころから行いますが、株元への灌水は糖度の低下、裂果および病害の原因となるため、畝の肩、通路などにします。
温度管理は午前中25~28℃、午後20℃、夕方15℃とし、夜間最低は10~12℃を保ちます。
摘花と摘葉
低段から花数が多くなりやすいため、着果数は1~2段で20~30個、3段以降は50個前後とし、それ以上は摘果し、草勢の衰え、小玉化を抑えます。
病害虫防除
青枯病の発生するおそれのある圃場では、耐病性台木に接木して回避します。また、高温期はキュウリモザイクウイルス(CMV)が発生しやすいため、育苗期からアブラムシの防除は徹底して行います。