ミニトマト 「キャロル10」
高品質で耐病性があり栽培しやすいミニトマト
特性
1. 萎凋病(F:R-1)、ToMV(Tm-2a型)、葉かび病に抵抗性で、斑点病に耐病性、ネマトーダに耐虫性のミニトマトです。
2. 草勢ややおとなしく、若苗定植が可能で栽培しやすいです。
3. 裂果の発生が少なく、果ぞろいよく、上物率が高いです。
4. 果実は肉厚で、果皮が薄く口に残らず、高糖度で食味極良です。果実はテリがあり、果色が鮮やかで、とくに照明下での見栄えがよいです。
5. 下段からダブル花房でとくに初期収量があがります。
適応性
夏秋栽培に最も適し、促成栽培も可能です。
育苗・育苗管理
播種床の地温は25~28℃とし、播種後14日くらいの本葉1.5枚時に移植を行います。葉と葉が接触するころに苗広げを行い、育苗面積を十分にとります。肥料不足のときは液肥などで追肥を行います。
定植準備
作付け前に圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なりますが、10a当たり成分量で窒素15~20㎏、リン酸20~25㎏、カリ15~20㎏を標準とします。
定植および定植後の管理
定植は第1花開花前を基本とし、若苗定植が向いています。灌水は1段着果~果実肥大期ごろを目安に行い、初期からスムーズに生育させます。追肥は3段花房開花ごろを目安に草勢を見て行います。
栽培上の注意点
・ 草勢が初期ややおとなしく、着果性がよいので、若苗定植や早めの灌水、追肥による草勢の維持がポイントになります。
・ 温度管理は最低夜温10~11℃でよいですが、マルハナバチを使用する場合12℃程度を確保します。従来の品種と比較して花粉の稔性はよいです。
・ 裂果に強く、果肉が厚く、日持ち性がよいので、完熟収穫を心がけます。
・ 抑制栽培などの高温期の栽培では、花数が多くなり小玉傾向となることがありますので、花数を制限します。
・ 節間はやや伸びるので、長段栽培では斜め誘引が望ましいです。
・ 越冬長段栽培では草勢の維持が難しいため、適芯を行い、樹を休ませるようにします。