特長
発芽率、品種の揃いを改善した、極早生品種です。小葉でまとまりがよく、奇形花の発生も少ないため、生産ロスが減少します。また、シリーズ全体での揃いもよいので、高品質な苗を安定生産し、出荷できます。極早生品種で開花が早いため、年内出荷に好適です。
作型
極早生品種のため、初夏まきによる年内出荷に最適です。
寒地では晩夏まき春出荷も可能です。
播種
5~6月が基本で、地域・出荷時期により播種期を変えます。発芽適温15~20℃・発芽日数14日で出芽する。「苗当番 タネまき用」などの播種用土を使用し、
セルトレーまきが理想。好光性種子のため覆土は薄く、乾かさないよう注意する。
育苗
「苗当番育苗用」などの培養土、または消毒済み用土に「バイオエース」、「ミリオン」などの土壌改良材を加え、よくなじませた保水、排水性よく活性力のある配合土を使用する。育苗中は潅水代わりに適宜液肥を与え、老化、乾燥に注意してください。
定植
開花鉢では4~4.5号鉢に1株が標準。
開花ポット苗では9~10.5cmポットに1株が標準。
肥料
草花一般施肥。肥料切れ・多肥に注意。
株の状態で判断し「ペンタキープG」「鉄力あくあ™F14」「有機の液肥 ネイチャーエイド」「ホストップ 亜リン酸液肥 (0-25-20)」などの液肥でコントロールしてください。
栽培
乾燥・高温を嫌う為、播種期から晩夏までの管理に注意してください。
高温期間の移植を避ける為、セルトレーを使用した発芽・育苗が理想です。
ポット上げは地域・播種期により異なりますが、初夏または晩夏以降が基本となります。ポット上げ時期を考慮しセルの大きさを選んでください。
高温期には、寒冷紗をかける、ファンを回す、苗の表面をミストするなどして、出来る限り涼しくするように心掛けます。高温期間の多肥料栽培は生育不良、クロロシスの発生などの原因となります。
比較的花芽分化には低温を必要としないタイプです。標準栽培では晩秋まで無加温管理とし、その後加温し開花を促進させます。
病虫害
過湿に注意し、立枯病を防ぐ。灰色かび病にかかりやすいので、適宜防除を行う。
害虫はコナジラミ、スリップス、ダニ、ヨトウムシなどに注意する。
備考
育苗期間中は肥料分が多くなり過ぎないように中止し、株が大柄になるのを防ぐ。
作型図