ヒマワリ(向日葵) 「ビンセント® シリーズ」
(株)サカタのタネ育成。一代交配高性一本立ち無花粉系ヒマワリです。
品種特性
・発芽と生育のそろいが抜群です。
・止め葉が小さく、花首はしっかりして、上向き開花のため、美しい切り花スタイルでの出荷が可能で、アレンジメントにも好適です。
・丸弁で弁数の多い花形ですので、高温期でも高品質の花がとれます。
・日長にほぼ中性で、長日条件で草丈が伸びすぎることなく、短日条件で短すぎることなく、汎用性の高いシリーズです。
・肥料は既存従来品種の半分以下での管理が良品生産のポイントです。
・発芽がそろい、初期の樹勢がありますが、すぐに落ち着いてきますので、間伸びを恐れての極端な水切り、乾燥管理はさけてください。
用途
切り花、花壇苗、緑花
作型
施設内栽培または、夏季雨よけ、露地栽培
播種
春から初夏まきが標準です。
発芽適温20~25℃、発芽日数5日。
直播または「苗当番 タネまき用」などの播種専用培養土を使用し、セルトレーを利用します。
育苗
栽培適温25℃前後です。最低15℃以上、光は十分に当ててください。
定植
10~12cm程度の株間が標準です。
移植栽培では本葉展開直後に定植し、老化苗に注意してください。
培養土
定植床には完熟堆肥などの有機質を入れ土壌消毒が理想で、「バイオエース」「ミリオン」などの土壌改良材を加え活性力のある培養土にしてください。
肥料
前作の肥料残効量を考慮し、EC0.5以下を目安とし、pH6.5前後です。
基本的には元肥主体で、多肥料栽培は禁物です。
カルシウム入り亜リン酸カリ「ホスカル」は茎をかたく仕上げるのに効果的です。
栽 培
直播、または移植栽培です。移植栽培では72~200穴セルを使用します。
必ず覆土してください。
基本的には一本立ち栽培で、摘芯はしません。
株間は10~12cmが標準です。開花時期、作型により適宜変更してください。
移植栽培では本葉一対で定植してください。
灌水は表土が乾いたら行います。(土質によりますが、基本的に生育初期(本葉5枚前後まで)のみでよいです。)
初期の樹勢が強いですが、その後落ち着きますので、極端な水切りをしないように、また花にボリュームがあるので、花芽分化時に適宜の葉水がロス軽減につながります。
吸肥力が強いので、肥料は一般品種の半分以下での管理が良品生産につながります。
ベッド栽培ではネットを張り、生育に応じて引き上げます。
病虫害
高温育苗時に立枯病が発生しやすいので、殺菌剤で予防してください。
全栽培期間を通しダニ、スリップス、ハモグリの発生に注意してください。
採花
花色がつき、開き始めから出荷可能です。
備考
3~5月まきでは、丈が伸びすぎるため短日処理などが理想です。
【「ビンセント」について詳しくは ↓ こちらへ ↓ 】
作型図
シリーズ商品の紹介
商品名 | ビンセント (2型) オレンジ |
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商品名 | ビンセント (2型) クリアオレンジ DMR |
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商品名 | ビンセント (2型) タンジェリン DMR |
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商品名 | ビンセント (2型) ネーブル |
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商品名 | ビンセント (2型) ポメロ |
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