葉ダイコン 「葉大臣」
収量性が高い、栄養満点な葉ダイコン
特性
1.生育旺盛で、収穫までの日数は高温期で約25日、低温期で約50日。
2.草姿は立性で、葉形は切れ葉。葉色は濃く、毛茸は少ない。
3.葉枚数が多く、葉柄部が太く株張りし、収量性がある。
4.食味がよく、汁物、あえ物、炒め物など、幅広い用途に向く。
適応性
一般地・暖地では3月下旬~10月上旬まき、5月上旬~11月上旬どり、高冷地・冷涼地では4月下旬~9月上旬まき、6月上旬~10月上旬どりに適する。栽培時期により異なるが、25~50日を目安にして、草丈25~28cmで収穫する。
畑づくり(圃場準備)
土壌の酸性度と団粒構造がポイントになります。
土壌pHは5.5~6.8(弱酸性)が適正です。
排水・通気・保水性のある団粒構造の土壌づくりのために、堆肥投入は欠かせません。しかし、未熟堆肥の投入はセンチュウなどの害虫混入を招くことがあります。微生物肥料「バイテクバイオエース」の施用をおすすめします。
肥培管理
有機質肥料と化成肥料をバランスよく併用するとよいでしょう。肥料は10aあたり成分量で窒素10kg、リン酸15kg、カリ10kgを標準とします。一般地8月中旬まきや高冷地7月まきなど気温の高い時期は、窒素を少し減らします。
播種
条間15~20cmでスジまきにするか、条間15~20cm、株間5cm間隔で3粒ずつ点まきにします。本葉4枚くらいまでに5cm間隔に間引いて一本立ちにします。スジまきの場合は、子葉展開時に一度2~3cm間隔で間引いておくと、その後の生育が安定し、管理もしやすいです。
病害虫防除
生育初期での病害虫による被害は致命的となるため、早期防除を徹底します。また、防虫ネットなどを利用しての害虫防除もよいでしょう。
収穫
収穫日数は高温期の栽培で25日、低温期の栽培では約50日を目安に収穫します。収穫遅れは品質低下を招くので、適期収穫を心がけてください。