オクラ 「ずーっとみどり」
生理障害が少なく極濃緑で日持ちがよい早生品種
特性
1. 低節位から着果する早生品種。
2. 小葉で節間が詰まり、草丈がやや低いので作業性がよく密植に向く。
3. 果実は濃緑色で、やや胴が張る。
4. 日もち性がよく、店持ちする。
(注)商品名は、商品の特性を保証するものではありません。
適応性
温暖地や暖地のハウス、トンネル~露地栽培に適しています。露地栽培では遅霜の心配のない4月下旬頃から播種を始めます。トンネルやハウス栽培では4月上旬からの播種が目安になります。その際、霜には十分注意が必要です。
畑づくり(圃場準備)
オクラは作土が深く、排水のよい土壌を好みます。また堆肥の効果が大きいので施用します。元肥は前作や圃場により異なりますが、窒素成分が多すぎると過繁茂となり着果不良の原因となってしまうので元肥は控えめにし、追肥で調節します。
播種
直播、定植どちらでも栽培可能ですが、直根性が非常に強いので直播栽培の方が適しています。発芽適温が25℃~30℃と比較的高いので、早めにマルチやトンネルの準備を行い地温を確保します。ハウスやトンネル栽培などの播種期が比較的早い作型の場合は特に注意が必要です。一穴あたり5粒播種し、十分に灌水または灌注を行います。より発芽をそろえるためには不織布のべたがけも有効です。べたがけを行った場合、徒長しやすくなるので発芽がそろったらできるだけ早く不織布を取り外します。
定植栽培の場合は、根傷みや活着不良の原因となるので、徒長と定植遅れに注意します。
栽植密度は株間15cm、条間45cm、一穴あたり3株を目安とします。
病害虫防除
ネコブセンチュウによる被害を防ぐために圃場準備の段階で殺センチュウ剤を使用し防除に努めます。
ヨトウムシやオオタバコガ、メイガ類による果実や株への食害による品質低下や減収があるので、防除は定期的に行います。花の中に入り込むことがあるので、開花している午前中に行うとより効果的です。アブラムシはウィルスを媒介する場合があるので、定期的に防除します。
発芽後には立ち枯れ病が発生しやすいので、播種時に薬剤の灌注を行います。また一部の立ち枯れ病に関しては不織布のべたがけも有効です。その他の病害についても予防的な防除を行います。
収穫
収穫サイズは8~10cmが適期となります。収穫遅れは、果実の繊維質が強くなりすぎてしまい食用に適さなくなるので、適期収穫を心がけます。
イボ果や曲がり果は草勢が強すぎる、弱すぎるときに発生しやすいので、摘葉や追肥で草勢を調節します。