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サカタ交配

中玉トマト 「シンディーオレンジ」

品目 中玉トマト
原産地 中南米
科・属名 ナス科トマト属

甘みが強く、フルーツのような食感を楽しめる。オレンジ色の中玉トマト

特性

1.萎凋病(F:R-1、2)、ToMV(Tm-2a)、半身萎凋病、葉かび病、斑点病に抵抗性で、ネマトーダに耐虫性の中玉トマトです。
2.果実は硬玉で裂果の発生が少なく、房どりも可能です。1果重は約45~50g、果形は豊円で、果色は鮮やかなオレンジ色で、テリがあります。食味は酸味が控えめで甘みを感じやすく、フルーツのような食感です。
3.草勢はやや強く、スタミナがあります。節間は非常に詰まりますが、小葉のため草姿はすっきりとします。
4.下段はシングル花房で、上段からダブル花房となります。1花房あたり8~12果程度着果します。

育苗・育苗管理

播種床の地温は25~28℃とし、播種後14日くらいの本葉1.5枚時に移植をします。葉と葉が接触するころに苗広げをし、育苗面積を十分にとります。肥料不足のときは液肥などで追肥をします。

定植準備

作付け前に圃場の土壌診断を行い、適正な肥料設計を立てます。元肥量は圃場により異なりますが、10a当たり成分量で窒素10~12㎏、リン酸12~15㎏、カリ10~15㎏を標準とします。

定植および定植後の管理

定植は第1花開花前を基本とします。灌水は、1段果実肥大期ごろを目安に行いますが、異常茎の発生に注意します。追肥は3段花房開花ごろを目安に草勢を見てします。

病害虫防除

青枯病の汚染が激しい圃場では「レシーブ」を、褐色根腐病、青枯病の汚染圃場では「マグネット」「ブロック」などを用いて接木栽培を行います。また、近年は黄化葉巻病、うどんこ病やすすかび病の発生が多くなってるので、防除を徹底してください。

栽培上の注意点

・草勢は初期やや強いですが、早生で着果性がよいので、適期の灌水、追肥による樹勢の維持を心がけます。
・温度管理は最低夜温10~11℃で管理し、マルハナバチを使用する場合12℃程度を確保するようにします。従来の品種と比較して花粉の稔性はよいです。
・裂果に強く、果肉が厚く、日持ち性がよいので、黄色~オレンジ色に着色してからの収穫を心がけます。
・抑制栽培などの高温期の栽培や多肥栽培では、花数が多くなり、小玉傾向となることがあるので、状況によっては花数を制限します。
・低温期の越冬長段取り栽培などでは、ダブル花房となり、第1果がやや奇形果となることがあるので、適宜摘果するようにします。また、トマトトーン処理の場合はやや薄めの濃度で行うようにします。

作型図