ツケナ 「味美菜」
食味が非常によいツケナ
特性
● チンゲンサイの優れた形質を取り入れたツケナ。早生で多収。
● 幅広の葉軸で尻張りがよく、極立性で結束したときの荷姿がきれい。
● 大株になっても葉軸はやわらかく食味がよい。周年栽培も可能。
適応性
土壌に対する適応性は広く、生育日数が短いので、野菜の作れるところならどこでも栽培できます。 抽だいは安定していて、春まき、春のトンネルでも安心して栽培でき、低温期はトンネル、厳寒期ではハウスをおすすめします。コマツナ並みの耐暑性があるので、高温期の栽培も比較的容易にできます。
肥培管理
品質のよい品物をとるためには、土作りが大切です。土の有機性を高めるためにも、完熟堆肥を十分施しておくとよいです。
肥料は10a当たり窒素、リン酸、カリ、それぞれ13~15㎏施し、高温期は1/2~1/3の量に減らし、低温期は2~3割多めにします。
播種の7~10日前に肥料を施し、耕して、十分土になじませておきます。
播種
畝幅120㎝、高さ10㎝程度の平床を作り、バラまきするか15~20㎝の条間で条まきにします。畝の高さは乾きやすいところでは低く、湿りやすい畑では高めに作るとよいです。
発芽から生育をそろえることが、良品多収や一斉収穫、省力につながるので、雨の後か、十分に灌水してから種子を均一にまきます。覆土は、種子が軽く隠れる程度に均一になるように行い、しっかり鎮圧し、本葉2~3枚になるころまでは乾燥させないように注意します。
間引き
機械まきが主流になっているが、とくに手まきの場合には、子葉が展開したら密生部を間引き、本葉が3枚になるまでに株間が3~5㎝になるようにします。
しっかり間引きをしたものは、品質がよく、調整、結束作業が容易で荷姿もきれいに仕上がります。
収穫
草丈20~25㎝程度が収穫に適した大きさで、コマツナと同じ程度か、少し大きめで収穫します。根付きのままできれいに水洗いをするか、根を切り落として1束150~300gほどに結束し、箱詰めにして出荷します。
播種から収穫までの期間は、春、秋まきで25~30日、夏まきが20~22日、冬まきで55~65日程度になります。