ベカナ 「はまみなと」
そろい・尻張りがよく、収穫期幅が広い
特性
● 生育が緩やかでそろいがよく、収穫期幅が広い。
● 淡黄緑色で光沢があり、肉質はやわらかい。白軸で尻張りがよく、立性で結束しやすい。
● トンネル・ハウスを利用すれば周年栽培ができ、回転の早い軟弱野菜として近郊地帯に適する。
適応性
温暖地の場合、播種期は露地栽培で3月下旬~9月下旬、ハウスやトンネルを利用すれば10月上旬から3月中旬にかけて随時播種できます。高温期の栽培では、寒冷紗を使った被覆栽培をすると、乾燥防止や害虫の予防になり、品質のよいものがとれます。 土壌の適応性は広く、一般の野菜栽培地帯ではほとんどのところで栽培できますが、とくに保水、排水のよい有機質に富んだ土壌が最適です。
畑づくり(圃場準備)
生育日数の短い短期間作物で、周年栽培が容易なために連作になりやすいです。連作の害は比較的少ないですが、収量低下の原因になるので輪作を行い、有機質を十分施して土壌の改良を図ります
肥培管理
10a当たり窒素、リン酸、カリ、それぞれ12~15㎏を標準とし、元肥主体に施します。高温期はとくに栽培日数が短いので1/2~2/3程度に減らすことをおすすめします。
播種
幅120㎝程度の平床を作り、条間20㎝程度のスジまきをします。乾きやすい畑では低めに、湿りの多い畑では高めに床を作ります。
発芽をそろえることが良品多収、省力、一斉収穫につながるので、種子を均一にまき、土も薄く均一にかけます。乾いている畑では鎮圧をしっかり行います。
本葉2~3枚ごろまでは乾燥させないよう、特に注意します。
間引き
第1回目は発芽がそろった時点で密生部を間引きます。その後、本葉3~4枚のころに3~5㎝程度の株間になるように間引くと、尻張りのよい、よくそろった高品質のものができます。
収穫
ベカナのなかでは収穫期間の長い品種ですが、収穫が遅れると品質が低下するので、適期を逃さないように注意し、草丈20~25㎝で一斉収穫します。大株、小株を選別し、病虫害葉を除いて出荷市場の規格に合わせて(普通1束200gくらい)結束し、箱詰めして出荷します。