北米原産のマメ科ホドイモ属の植物です。つる性植物で小芋が土のなかで育ちます。花は芳香のある紫色の花を咲かせます。
根は1~2mと長く、数珠つなぎのように3cm程のラグビーボール形小芋をたくさんつけます。つるは2.5mほどに伸び、緑のカーテンに向きます。
ここでは「緑のカーテン」を夏場(8月~9月)に作ることを目的とし、横浜地域(温暖地)での栽培を基準にしています。各地域各植物標準の育て方とは異なる部分がありますので、あくまでも目安としてください。(植物は生き物ですので地域や条件によって差が出ます。)とくに苗を購入される場合は販売時期と合わないことがありますのでご注意ください。 プランターは65×30 ×35cm(土の容量約35リットル)サイズを基準としています。
栽培環境 | 日当たり、水はけのよい肥沃な場所を好みます。 |
---|---|
タネまき | 3~4月までにタネイモを深さ5cmほどに植え込みます(発芽に2ヶ月ほどかかる)。 |
植えつけ | 地植えは酸性土を好むのでピートモスを少量混入し、株間30cm間隔で植え込みます。65cm深型プランターでは2、3球植えが目安になります。 |
管理のポイント (栽培のポイント) |
肥沃な土を好むので、堆肥、腐葉土、化成肥料を混入した培地で栽培します。発芽までに長い時間を要するので、植え込んだ周辺の草の整理を行います。乾燥に弱いので、水分を切らさないよう注意します。寒い地域でも植え放しでも越冬します。 |
施肥 | 元肥には化成肥料100~150g/㎡を混入。追肥は7~8月頃1株に50~70g施します。 |
水やり | 地植えの場合、乾燥に弱いので、こまめに水やりをします。 鉢・プランター植えでは、地表が白く乾いてきたら、十分に水やりをします。水のやりすぎは、根腐れの原因になります。 |
病害虫 | 病気にはかかりにくいが、まれにハダニがつきます。 |
開花期 | 6~8月 |
収穫 | 葉が落ちたら収穫時です。1株で根(1~2m)に50個以上小芋が収穫可能です。長く広がった根に小芋がたくさんつくので、掘り上げ時に根を切らないように注意します。収穫できない芋は翌年芽を出してきますので注意します。 |
その他 | 栄養価が高く、カルシウム、鉄分、タンパク質も豊富に含み、健康食品として注目を受けています。 |