暖かい地域では9月ころから花が咲く短日開花性のつる性植物で、気温の上昇とともにつるが伸び、「緑のカーテン」や垣根、あんどん仕立てに適します。蕾は緋赤色で、咲き進むにつれて橙、黄、白へと変色します。
ここでは「緑のカーテン」を夏場(8月~9月)に作ることを目的とし、横浜地域(温暖地)での栽培を基準にしています。各地域各植物標準の育て方とは異なる部分がありますので、あくまでも目安としてください。(植物は生き物ですので地域や条件によって差が出ます。)とくに苗を購入される場合は販売時期と合わないことがありますのでご注意ください。 プランターは65×30 ×35cm(土の容量約35リットル)サイズを基準としています。
栽培環境 | メキシコ原産の春まき1年草です。春まきで気温の上昇とともにぐんぐんと生育して繁茂します。「緑のカーテン」や垣根に向き、鉢植えにしてあんどん仕立てもできます。 |
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タネまき | 発芽適温は20~25℃と高いので、ハ重ザクラが咲くころがタネまきの適期です。9cmポットに清潔な土を入れ、2~3粒を5mmほどの深さにタネをまき、たっぷりと水をかけます。発芽まで約10日は乾かさないように注意します。日当たりと風通しのよい場所で管理して、つるが伸び始めたころに植えつけます。 |
植えつけ (定植) |
つるが伸び始めたころに、完熟堆肥や腐葉土の有機質に加え化成肥料を1㎡あたり30gをすき込み、株間30~40cmで植えつけます。65cmほどの深型プランターでは2株植えが目安です。 |
管理のポイント (栽培のポイント) |
十分に気温が上がってからタネまきしますが、夜冷え込むときは保温して発芽をそろえます。アサガオと同じで、子葉が開いて本葉が伸び始めるとすぐにつるでからみ合うので、本葉が出始めたら早めに植えつけます。9月ころまで栄養成長して株が繁茂するので、しっかりしたネットや支柱を早めに張ります。 |
施肥 | 養分と水分が不足すると下葉が枯れてきますが、窒素肥料が多いと葉が茂りすぎて、花つきがわるくなるので、追肥はようすを見て判断します。 |
水やり | 鉢・プランター植えは表面が乾いたら、底から水がでるように水やりをします。 |
病害虫 | 初期のころのアブラムシやアオムシと、高温乾燥期のハダニに注意して、定期的に薬剤散布します。 |
楽しみ方 | ネットにからませるとオレンジ色の滝のようになり、道行く人も思わず振り返るでしょう。 |
その他 | 短日性開花植物で、10~11月ころに開花します。生育がかなり旺盛でも、短日になり気温が下がり始めれば花芽がつきます。肥料と水やりが多いと花芽ができるものも遅くなるので、肥料は施さずに水やりも控えめにします。 |