(「ジャンビーノ」の場合)
鮮やかな緑色で長さ15~17cm、幅1.5cmになる平莢の品種です。タネまき後、約58日ほどで収穫できる極早生種です。
株間(地植え) | 30~40cm |
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株間(プランター) | 30cm |
緑のカーテン用 タネまき時期 |
4月上旬~5月下旬 |
収穫時期(温暖地) | 5月下旬~7月上旬 |
ネットの網目サイズ | 10cm程度 |
その他 | 葉が茂りやすいが、暑さで実がならなくなり夏越しが難しい |
ここでは「緑のカーテン」を夏場(8月~9月)に作ることを目的とし、横浜地域(温暖地)での栽培を基準にしています。各地域各植物標準の育て方とは異なる部分がありますので、あくまでも目安としてください。(植物は生き物ですので地域や条件によって差が出ます。)とくに苗を購入される場合は販売時期と合わないことがありますのでご注意ください。 プランターは65×30 ×35cm(土の容量約35リットル)サイズを基準としています。
栽培環境 | 植えつけの2週間前に1㎡当たり苦土石灰100g、1週間前に完熟堆肥2、3kg、有機配合肥料80~100gを施します。株間30~40cmを目安とします。 インゲンの好適pHは6.0~6.5で酸性土壌をきらいます。タネまきの2週間以上前に苦土石灰などでpH調整します。インゲンの根は分岐根が少ないため断根に弱く、移植をきらいます。育苗の場合は本葉2、3枚の小苗で移植し、植え傷みしないようにします。過湿で根が傷むと、下葉が黄化して落ちます。高畝にするなど水はけをよくします。インゲンだけでなく、エンドウ、ソラマメなどマメ科作物の連作はさけます。 |
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タネまき | 1か所3~5粒ずつ点まきにします。本葉1、2枚のころに間引きし、支柱を立てます。根鉢と植え穴に十分水やりして、浅植えにします。 インゲンの発芽適温(地温)は20~25℃です。地温が低いとタネが腐り、発芽しません。早まきする場合は、温室などで発芽適温を確保してポット育苗します。タネは水につけないでまきます。 |
植えつけ | 本葉2、3枚のころ植えつけます。65cmほどの深型プランターでは2株を目安に植えつけます。地植えでは株間約30~40cmが目安です。 |
管理のポイント (栽培のポイント) |
梅雨後の高温、乾燥に備えて敷きワラをします。 土壌水分が不足すると莢がかたくなります。乾燥を防ぐために敷きワラや水やりをします。また、収穫が遅れると莢がかたくなります。とり遅れると株への負担が増え、株が弱ります。 30℃以上の高温が続くと落花が多くなり、収量が少なくなります。収量を多くするには、5月にタネまきし、暑くなる前に収穫を終えるようにします。また、窒素肥料が多いと、つるボケして着果がわるくなるので、元肥を少なくします。マメ科作物なので肥沃な畑は、追肥の必要がありません。つるあり品種ならば、摘芯して側枝を伸ばすと着果は早まります。 |
施肥 | 追肥は収穫はじめから行い、花・莢がついてきたときや、収量が増加したときに遅れないようにします。乾燥時には葉面散布や液肥を与えます。 |
水やり | 鉢・プランター植えは表面が乾いたら、底から水がでるように水やりをします。 |
病害虫 | マメ科作物の連作をさけ、日当たりと風通しと水はけをよくし、炭そ病や根腐病などの病害を防ぎます。アブラムシは、葉の生育を阻害し、モザイク病を媒介するので、早期発見、早期防除に努めます。アブラムシは光るものを嫌う習性があるので、シルバーマルチをすると効果が期待できます。ハダニは乾燥で発生が多くなるので、敷きワラをするなどして畑を乾かさないようにします。 |
収穫・保存・利用 | 「ジャンビーノ」の場合、莢がふくらみ、長さが15~17cmになったころが収穫適期です。収穫時に株を傷つけないことが良品多収につながります。盛期には収穫を朝夕2回行います。とり残すと株の負担が大きくなるので、適期に収穫します。タネまき後58日ほどでとれ始め、40~50日間続きます。収穫したインゲンは、鮮度が低下しないように日陰に置き、ポリフィルムなどで覆って水分の蒸散を防ぎます。 |