(「栗っプチ」の場合)
甘くてホクホク、手のひらサイズの使いやすいミニカボチャです。果実は黒緑色、500~600g、1つるに3~4果着きます。レンジで加熱しただけでおいしく食べられます。
株間(地植え) | 1m |
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株間(プランター) | 1株 |
緑のカーテン用 タネまき時期 |
4月上旬~5月下旬 |
収穫時期(温暖地) | 7月中旬~7月下旬 |
ネットの網目サイズ | 10cm程度 |
その他 | つるの誘導が必要、うどんこ病に注意 葉・実がつきやすい |
ここでは「緑のカーテン」を夏場(8月~9月)に作ることを目的とし、横浜地域(温暖地)での栽培を基準にしています。各地域各植物標準の育て方とは異なる部分がありますので、あくまでも目安としてください。(植物は生き物ですので地域や条件によって差が出ます。)とくに苗を購入される場合は販売時期と合わないことがありますのでご注意ください。 プランターは65×30 ×35cm(土の容量約35リットル)サイズを基準としています。
栽培環境 | 日当たり、風通し、水はけ、水もちのよい肥沃な畑で栽培します。過湿には弱いので、水はけのわるい畑では高うねにします。完熟堆肥やバイオエースなどの有機物を積極的に施して、根がよく張る土づくりをします。植えつけの2週間ほど前に1㎡当たり苦土石灰約100g、1週間ほど前に完熟堆肥3kgと有機配合肥料約100gを施します。 |
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タネまき | 発芽適温(地温)は25~30℃です。2粒ずつ直に点まきし、本葉が2~3枚になるころまでに1株に仕立てます。植えつけ時までに畑をトンネル、マルチなどで保温し、地温を15℃以上確保しておきます。 発芽には適温(地温)と適湿(水分)と空気(酸素)が必要です。温度の低いときのタネまきは育苗器や保温マットなどで適温を確保します。直まきは地温が上がってきてからタネまきし、ホットキャップをかけます。乾燥した土では発芽しないので、十分水やりをします。発芽するまでは乾かないようにします。 |
植えつけ | 65cmほどの深型プランターでは1株植え、地植えでは株間約1mが目安です。 |
管理のポイント (栽培のポイント) |
2~4本仕立てにします。果実は10節以降に着いた雌花に着果させます。8~9時ごろにミツバチが活発に活動してないようであれば、人工受粉を行います。 |
施肥 | カボチャは吸肥力が強いので、元肥は多く施す必要はありません。窒素肥料が多いと、つるばかり伸びて果実がつかない「つるボケ」になります。元肥を控え、着果を確認してから肥料を1株当たり20g程度追肥します。春先の低温期や梅雨期は、ハチやアブが飛来しないので、受粉できないことがあります。朝8時までに人工受粉をします。気温が20℃以上になると、花粉の発芽力が低下します。 |
病害虫 | カボチャは病害虫に強く、つくりやすい野菜です。うどんこ病が発生することがあります。密植や窒素過多をさけ、日当たりと風通しをよくします。高畝にするなど水はけをよくします。ウリ科作物の連作は避けます。 カボチャの果実が腐る場合は綿腐病が考えられます。乾燥すると黒色のミイラ状になります。畑の水はけをよくして、株元にワラなどでマルチングをします。果実の下にもワラなど敷き防除します。登録農薬(殺菌剤)を使用する場合は、説明書をよく読み、使用基準を厳守します。 |
収穫・保存・利用 | 「栗っプチ」の場合、開花後35~40日程度で完熟期に達し、食味、粉質度とも最高となります。肉質はごく粉質で食味がよい品種です。果梗(※つると実を結ぶところ)がコルク化したころに収穫します。そのまま放置すると味が落ちます。収穫したばかりのカボチャはでんぷんが多く、あまり甘くありません。追熟するにつれ、でんぷんが分解して糖分が増えます。収穫してから10 日以上おいてから食べます。天気のよい日に収穫し、7日程度風乾すると、1~2ヶ月貯蔵できます。煮物や天ぷらのほか、タネの部分をくり抜いて詰め物をしたり、レンジで7~10分前後加熱するだけで食べられ、とても用途が広く重宝するカボチャです。 |