熱帯アジア原産で暑さに強い野菜です。ビタミン・ミネラル類を豊富に含み、夏場に野菜が不足するときの栄養野菜として貴重な家庭菜園向き作物です。紫種と緑種の混合です。
株間(地植え) | 30~40cm |
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株間(プランター) | 30cm |
緑のカーテン用 タネまき時期 |
5月上旬~6月下旬 |
収穫時期(温暖地) | 7月上旬~10月下旬 |
ネットの網目サイズ | 10cm程度 |
その他 | 葉が小さい |
ここでは「緑のカーテン」を夏場(8月~9月)に作ることを目的とし、横浜地域(温暖地)での栽培を基準にしています。各地域各植物標準の育て方とは異なる部分がありますので、あくまでも目安としてください。(植物は生き物ですので地域や条件によって差が出ます。)とくに苗を購入される場合は販売時期と合わないことがありますのでご注意ください。 プランターは65×30 ×35cm(土の容量約35リットル)サイズを基準としています。
栽培環境 | 連作には強い作物ですが、地力の低下は病気、障害の発生につながり、品質低下の原因となります。完熟堆肥やバイオエースなどの有機物を積極的に施して、土づくりを心がけます。1㎡あたり苦土石灰100g、完熟堆肥2kgと有機配合肥料60gを目安として施します。プランターでの栽培も手軽にできます。 |
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タネまき | 株間30~40cm、1か所3,4粒を標準として点まきします。本葉が4,5枚になったら1本立ちにします。 ツルムラサキの発芽適温は20~30℃です。早まき栽培は適温を確保してタネまきします。発芽には約2週間かかります。温暖地の露地直まきは、地温の上昇する5月上旬~6月上旬が適期です。種皮がかたいため吸水がわるいので、一晩水につけて吸水させてからタネまきします。ほかの野菜と比較すると、発芽率はよいほうではありません。ポットまき育苗の場合は、タネを1ポット3,4粒と多めにまきます。 |
植えつけ(定植) | 65cmほどの深型プランターでは2株を目安に植えつけます。地植えでは株間約40cmが目安です。 |
管理のポイント (栽培のポイント) |
つるが伸び始めたらネットにからませます。収穫中は月1回、1㎡あたり化成肥料を1握りバラまき、中耕、土寄せをします。 熱帯アジア原産の高温性植物で、生育適温は20~30℃です。春に早まきすると生育がよくありません。栽培期間と収穫期間が長いので、完熟堆肥を十分施し、乾燥には強い野菜ですが、敷きワラをして防乾すると生育がよくなります。子づるや孫づるの発生がしやすいように、下の葉を2,3枚残して摘みとり収穫します。 |
施肥 | 株のようすを見ながら適宜追肥をします。収穫中は月1回、1㎡あたり化成肥料を1握りバラまき、中耕、土寄せをします。 |
水やり | 地植えは晴天が長く雨が降らないとき、水やりをします。 鉢・プランター植えは表面が乾いたら、底から水がでるように水やりをします。 |
病害虫 | 病虫害は少ないので、栽培は比較的容易です。うどんこ病やアブラムシが発生することがあります。うどんこ病は、日当たり、風通し、水はけをよくして防ぎます。アブラムシは急速に増加するので、早期発見、早期防除に努めます。 生育旺盛で病害の発生はほとんどありませんが、環境がわるくなると葉が黄色くなるべと病が発生するおそれがあります。 |
収穫・保存・利用 | 通常は50~70日ですが、タネまき後約30日から収穫できます。つる先が15cmくらい摘めるようになったら収穫します。下のほうの葉を2,3枚残し、その先を摘みとります。収穫後も追肥と水やりをすれば、長期間収穫ができます。ホウレンソウと同様に茎葉をさっとゆでておひたし、あえ物に、生のまま汁の実、いため物、サラダ、ジュースなどに利用します。天ぷらやかき揚げなどにもよいです。特有のぬめりと土臭さがあります。 |