各植物の詳細な育て方はそれぞれのページをご覧ください。
ここでは全体的に共通するポイントをご紹介していきます。
プランターや鉢をネットに合わせて設置したら、鉢底石を底に薄く敷きつめその上に培養土を入れます。プランターの上部いっぱいまで入れず、水やりした際にあふれ出ないように、縁から下2cm程度すき間(ウォータースペース)を残して培養土を入れます。
タネが発芽するには、光・温度(地温=土の温度)・水分が必要です。植物ごとにタネを植える深さも異なります。タネ袋の説明書をよく読んで、特に発芽適温、まいた後の温度管理には気をつけてタネまきを行ってください。
屋外のプランターや鉢に直接タネまき(直まき)もできますが、気温の変化などで発芽しないなど、うまく成長しない場合があります。発芽温度の確保できる室内などでタネをまき、発芽したら日のあたる場所に置き、ある程度成長(育苗)させてから苗として植えつけ(定植)するのがおすすめです。また、タネまきスタートセットやジフィーセブン、そのまま移植できるポットなどを使うと便利です。
別の場所でタネから苗をつくったり、ポット苗を買ってきた場合は、プランターや鉢に植え替える定植作業を行います。
土がついたままの苗が入るくらいの大きさの穴を開け、そこに苗を入れます。すき間に土を入れ、茎の根元にも土をかぶせます。
定植後はたっぷりと水やりします。
ふだんの水やりは容器の土表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるくらいにたっぷりとやります。
水やりは根に水をやるだけでなく土中の空気を入れ替える役目もあります。
水のやり過ぎと、肥料の施し過ぎが、植物を枯らす二大原因です。
控えめくらいがちょうどいいです。土の表面が乾いたら水をやるようにします。
留守がちな場合は自動灌水器などで工夫します。
茎が伸びてきたら、はわせたい方向に手でネットに絡ませるように導いてやります。自然には上に向かってはっていきますが、望む方向と違う方向にはっている場合は少しずつ導いてやります。
植物は根から、土中の養分も吸収して成長します。だんだんとその養分が少なくなってくるので、何度か追肥作業をします。頻度は植物や本数、成長度合いによって変わります。肥料のやり過ぎも逆効果になるので注意します。
肥料の種類は植物によっても異なります。自分の育てている植物に合った肥料を使います。
水に混ぜて水やりのときに与えるタイプ(液肥)や、茎の根元に置くタイプ(粒状や固形肥)などがあります。
茎や葉を増やしてカーテン効果を上げるために、茎の先端部分を摘む作業のことです。
植物によって摘芯が必要なものと不必要なものがあり、タイミングなども違います。
実が成るには受粉作業が必要な植物があります。自然に風やムシの力で受粉する場合もありますが、確実ではないので確実に実をつけるには人工受粉作業をします。
植物にはムシが近寄ってきます。ひとくちに「ムシ」といっても、いろいろです。受粉を手伝ったり、土を耕したりするムシもいますが、葉などを食べてしまうムシや病気を運んでくるムシもいます。ムシを近づけない薬や退治してくれる薬もありますが、野菜を育てている場合などあまり使いたくないときは毎日よく観察し、葉の裏などもよく見て、ムシを見つけたら捕殺します。
植物も病気になることがあります。原因も症状も対処法もさまざまです。毎日よく観察して何かおかしいと思ったらすぐ調べたり詳しい人に聞いてみたりします。症状の例としては、葉に変な模様が出たり、変色したりしている など。病気は株全体に広がり、一度病気にかかると対処をしても進行を止めるだけで治らないので早い時期に対策が必要です。