露地栽培、抑制栽培に適応します。整枝栽培では春作では子づる2本、抑制作では1本の仕立て方が適しますが、整枝を行わない放任栽培にも適応します。低温条件下では偏平果やサイズ不良の恐れがあるため、比較的遅い作型での栽培が推奨されます。
タネまきは、ポット(9~12㎝)まきと直まきいずれも、直径4~5㎝、深さ1㎝くらいの穴を作り、2~3粒をまいて土をかぶせ、手で軽く押さえて水やりします。本葉1~2枚の時に2本に間引きし、本葉2~3枚で1本立ちにします。
定植または直まきの2週間以上前までに苦土石灰を散布して深く耕します。1週間前に、直径30~40㎝、深さ30㎝ほどの穴を掘り、底に堆肥を入れ、掘り上げた土に化成肥料、過リン酸石灰をかきまぜて穴に埋め戻し、周りの土を集めて高さ10㎝ほどの定植床または直まき床を作ります。株間は1mほどにします。
整枝は、親づる1本と小づる1本仕立てとし、着果前は他の子、孫づるはかき取り、後は込みすぎたつるを摘除します。追肥は、着果した果がこぶし大になった頃に、化成肥料を株元から40㎝のあたりに施します。
うどんこ病と疫病が大敵です。うどんこ病は雨量が少なく、乾燥ぎみの天気が続く時に発生します。疫病は水はけが悪い畑や、長雨が続いた時に発生が多くなります。雨による泥のはね上がりを防ぐために、株元にポリマルチをしたり、つるの下にワラを敷いたり、果実にはマットを敷くとよいでしょう。
西洋種は開花後40~50日ほど経って、果梗のひび割れが十分コルク化したら収穫します。