着果性に優れ多収性!
黒く輝くホックホク栗カボチャ

  • 成熟日数45〜50日の黒皮大玉品種。
  • 草勢は強いが雌花がよく着生し、着果性が優れる。
  • 葉は収穫期まで丈夫に保てる。
  • 果実は偏円形で2.0kg前後。果皮は濃い黒緑色で貯蔵後の変色が少ない。
  • 果肉は黄橙色。粉質で甘み強く食味が優れる。

露地栽培、抑制栽培に適応します。整枝栽培では春作では子づる2本、抑制作では1本の仕立て方が適しますが、整枝を行わない放任栽培にも適応します。低温条件下では偏平果やサイズ不良の恐れがあるため、比較的遅い作型での栽培が推奨されます。

どちらかを選んでください
圃場準備
栽植密度は畝幅3.5~4.0m、つる間隔35~40㎝(2本仕立てや放任栽培では株間60~70cm)を標準とします。施肥量は土質や前作の残効を考慮して決定しますが、「ブラックのジョー」は草勢が強いため、緩効性肥料を主体とした施肥設計が推奨されます。標準施肥量の目安として10a当たり成分で窒素10㎏、リン酸20㎏、カリ15㎏を施します。低温期に栽培する場合は、定植する圃場の地温が15℃以上確保できるよう播種時期を調整するとともに、早めにマルチ張りやトンネルの設置を完了します。
播種・育苗
カボチャの発芽適温は25〜30℃です。播種時の地温不足や過湿・乾燥は発芽のムラを引き起こす原因につながるので注意します。発芽したら日中の気温を20〜25℃を目安に管理し、地温は本葉1枚になるまでに18℃前後まで徐々に下げていくようにしてがっちりとした苗をつくります。ポット育苗では本葉2~3枚以降は最低気温10℃程度の低温にあてて雌花数の増加に努めます。また、セルトレー育苗では播種してから2週間程度で定植となるため、育苗中の肥切れや乾燥に注意するとともに圃場準備の遅れが出ないように注意します。
灌水はその日に必要な量だけを与えるよう午前中に行います。苗が小さいとき、天候が悪いときは控えめとし、生育が進むにつれて徐々に灌水量を増加させていきます。どの生育ステージでも夕方になってもしおれが発生せず、土の表面が軽く乾いている状態が理想的です。
定植
気温の低い時期に定植する場合は、晴天日の午前中から遅くとも午後3時までに定植を完了させます。トンネル栽培では、定植後数日は活着を促進するために35℃を越えないように注意しながら管理します。活着後は日中25℃前後を目安に換気を開始し、最低気温が10℃を下回らないよう管理して花芽分化に努めます。
2本仕立てに整枝する場合は本葉4~5枚目で摘芯します。摘芯後、子づるが30cmほどに伸長してきたら生育のそろったつるを2本残して不要なものを除去します。着果予定節位までの雌花とわき芽をかき、つるの伸長方向をそろえていきます。
着果と追肥
着果は14~16節に1番果を着果させるよう調節します。着果にはミツバチを使用すると便利です。天候不良や低温でミツバチの活動が悪い場合は、雌花が開花した当日に咲いた雄花を採集し交配に使用します。交配は午前10時ごろを目安に完了すると着果率がよくなります。また、収穫目安のために開花の始まった日を記録しておきます。
追肥は1番果の着果を確認してから窒素成分で10a当たり2kg程度を施用しますが、気象条件や草勢を確認しながら施用時期や量を調節します。
収穫
若どりをさけ、開花後約45~50日を目安に果梗部がコルク化した完熟果実を収穫します。収穫は天気のよい日の午前中に行い、日焼けを防ぐために長時間直射日光にさらされないように注意します。収穫する際は果実表面に傷がつかないように丁寧に扱いましょう。その後、倉庫や遮光したハウスなど、風通しのよい場所で果実をしっかりと乾燥させます。
貯蔵
長期貯蔵を行う場合は、風乾の完了した果実を気温10℃、湿度50~70%を目安とした場所に保管します。扇風機や換気扇を使用して空気を循環させると腐敗の低減に効果があります。また、気温低下の著しい晩秋以降は保管場所の気温が下がりすぎないように注意します。
作型表
タネまき~定植の育苗管理

タネまきは、ポット(9~12㎝)まきと直まきいずれも、直径4~5㎝、深さ1㎝くらいの穴を作り、2~3粒をまいて土をかぶせ、手で軽く押さえて水やりします。本葉1~2枚の時に2本に間引きし、本葉2~3枚で1本立ちにします。

確実な発芽には保温を!
直まきではホットキャップをかぶせて保温し、ポットまきでも25~30℃前後になるように保温します。3~5日ほどで発芽します。定植適期苗は本葉4~5枚(タネまき後30日前後)です。
畑の準備~定植または直まきまで

定植または直まきの2週間以上前までに苦土石灰を散布して深く耕します。1週間前に、直径30~40㎝、深さ30㎝ほどの穴を掘り、底に堆肥を入れ、掘り上げた土に化成肥料、過リン酸石灰をかきまぜて穴に埋め戻し、周りの土を集めて高さ10㎝ほどの定植床または直まき床を作ります。株間は1mほどにします。

肥料のやりすぎ厳禁!
苦土石灰は1㎡当たり2~3握り(100~150g)、1穴当たり堆肥は1kg、化成肥料(N:P:K=8:8:8)は1握り(約50g)、過リン酸石灰は軽く1握り(約20g)とします。定植は深植えにならないように注意しましょう。定植後はホットキャップをかぶせ、つるが伸びてきたら取りはずします。
定植後~収穫までの栽培管理

整枝は、親づる1本と小づる1本仕立てとし、着果前は他の子、孫づるはかき取り、後は込みすぎたつるを摘除します。追肥は、着果した果がこぶし大になった頃に、化成肥料を株元から40㎝のあたりに施します。

つるの整理は早めに行う!
追肥は化成肥料を1株当たり軽く1握り(20~30g)とします。着果を確実にするため、雌花が咲いたら、早朝、雄花の花粉を雌しべにつける(人工授粉)のもよいでしょう。
病虫害

うどんこ病と疫病が大敵です。うどんこ病は雨量が少なく、乾燥ぎみの天気が続く時に発生します。疫病は水はけが悪い畑や、長雨が続いた時に発生が多くなります。雨による泥のはね上がりを防ぐために、株元にポリマルチをしたり、つるの下にワラを敷いたり、果実にはマットを敷くとよいでしょう。

病害は初期防除に努める!
うどんこ病は初期のうちにしっかりと防除します。ポリマルチのデコボコは水たまりができやすいので、畝作りの時注意しましょう。
収穫

西洋種は開花後40~50日ほど経って、果梗のひび割れが十分コルク化したら収穫します。

着果と摘果は確実に行う!
収穫後、風通しのよいところに置き1週間ほど乾燥させる(キュアリング)と、日もちがよくなり、また、おいしくなります。
リーフレット

さらに詳しい栽培方法やワンポイントが掲載されたリーフレットを公開いたします。下記のボタンよりダウンロードいただき、ご家庭で印刷などしてお使いください。

キエ丸
使用後に土に埋めると分解される、環境に優しいマルチフィルムです。
「ブラックのジョー」
青果シール

青果シールは種苗店、JAなどでお求めください。
シールサイズ:H33×W40mm
販売単位:1束(1,000枚)

「ブラックのジョー」
青果POP

青果POPはご自由にダウンロードいただけます。
※販売促進用途以外の使用を禁止します。

ご購入方法

全国の種苗店、JA、ホームセンター、園芸店でご購入いただけます。

その他サカタのタネが運営する以下のショップなどでも取り扱っております。
お取り扱い時期・販売状況については各販売店へお問い合わせください。
総合カタログ掲載商品など約5000点の商品の中からご予約・ご購入いただけます。
※ブラックのジョーのタネのお申し込み期間は毎年11月下旬~5月中旬頃までになります。
カタログ無料進呈中!お好きな時にカタログでゆっくり商品をお選びいただけます。
※カタログ内のブラックのジョーのタネお申し込み期間は毎年11月下旬~5月中旬頃までになります。
サカタのタネが横浜で運営する店舗になります。商品を直接手に取ってご購入いただけます。
※店舗でのブラックのジョーのタネの販売期間は毎年12月上旬~5月下旬頃までになります。

園芸相談

ブラックのジョーに関する お問い合わせ・ご相談窓口

お電話でのお問い合わせ
お客様相談室
0570-00-8716
(ナビダイヤル)
(受付時間:平日9~12時、13~16時)
※音声ガイダンスにしたがって、2番を選択してください。
※受付時間は、諸事情により変更する場合があります。
お問い合わせフォーム
お急ぎの場合は「お電話でのお問い合わせ」をご利用ください。こちらのお問い合わせフォームからのセールス・勧誘等は固くお断りいたします。
お問い合わせの方法により、営業日・営業時間や諸般の事情で、確認・回答させていただくまでにお時間や日数のかかる場合がございますのでご了承ください。