ツケナ 「オータムポエム」
紅菜苔と菜心をもとに育成した野菜、アスパラガス風味でおいしい
特性
● 抽苔茎葉(トウ)と花蕾を食べる「紅菜苔」に似た品種で、茎葉は鮮緑色。葉軸や葉にも甘みがあり、かき菜としても利用できる。
● 主茎を収穫後、わき芽が2番、3番と順次伸びてくるので、長期間にわたり1株から20本余りを収穫できる。
● パイプハウスを利用すれば厳寒期でも収穫できる。
適応性
一般地の場合、播種期は、露地栽培で8月下旬~9月下旬、ハウス栽培では9月下旬~10月中旬および1月下旬~2月下旬になります。また、トンネル栽培では2月下旬から3月下旬まで播種できます。 土壌に対する適応性は広く、土壌条件は特に選びませんが、保水性、排水性のよい有機質に富んだ土壌が向いています。
肥培管理
10a当たり窒素、リン酸、カリそれぞれ15~20㎏を標準として施します。生育期間が長いので、堆厩肥を十分施し、土作りをしっかり行います。後半肥料切れを起こすと収量に影響が出てくるので、生育状態を見ながら追肥します。
播種
65㎝または130㎝くらいの畝を作り、1条か2条まきにします。大株にしたほうが軸の太いものがとれるので、株間を30㎝程度とり3~5粒を点まきします。本葉3~4枚で間引きを行い1本立ちにします。
移植栽培をする場合は、平床または育苗箱や小型のポットに播種をし、植え傷みを起こさないように、本葉3~4枚の若苗を定植します。
収穫
8月下旬まきで10月中下旬ごろから抽苔が始まり、この抽だい茎(とう)を収穫します。抽苔茎が20~25㎝ほど伸びた状態で、未開花あるいは1~2花開花したものを摘みとります。高温期の場合は、未開花で花蕾の少し若いもの(蕾のしまったもの)を収穫したほうが日持ちします。
特に出荷の規格はないですが、茎の太さで太物、中物、小物に分類し、長さ20~25㎝ほどに調整して、1束200gくらいに束ね、箱詰め出荷するとよいです。