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ニュースリリース|2017

2017年01月11日

形がよい玉レタスの新品種『パワースイープ』の種子を発売
悪条件でも形状と結球が安定、ビッグベイン病とべと病耐病性で秋冬栽培に向く



サカタのタネは、形がよく安定性と結球性に優れた玉レタスの新品種『パワースイープ』=写真=の種子を、2017年1月から発売します。

『パワースイープ』 は、サリナス系※1の中早生品種で温暖地(一般地)・暖地の秋冬採りや4、5月採りに向いています。最大の特徴は玉レタスの生産者や市場関係者に好まれる扁円形(偏平に近い横長気味の形状)の青果を安定して収穫できることです。また結球性にもすぐれています。通常の栽培条件はもちろん、近年、生産現場を悩ませている春先や秋口の高温、気温の乱高下など、レタスの生育にとって好ましくない環境下でも、球の形状と結球の安定性を発揮します。なお寒い時期の作型で問題となるレタスビッグベイン病※2とレタスべと病※3への耐病性※4を持っています。総じて生育を管理しやすい品種で、生産者は安定して高品質なレタスの青果を収穫することができます。秋冬の主要な産地の1つである関東地方での試作では、他品種では生育が進みすぎて形状がくずれてしまったシーズンでも、『パワースイープ』は形状が安定し、秀品を出荷することができた事例などが報告されています。

『パワースイープ』は、従来品種に比べて出荷の安定性にすぐれた結球レタスをまとめた「セレブレーション」シリーズにラインアップされ、当社は積極的に拡販していく予定です。販売目標は3年後に約5,000万円です。希望小売価格(税抜)※5はペレットシード※6缶5,000粒入り6,400円で、全国の種苗店・JAルートを通じて販売します。


■レタスの形状の重要性について

玉レタスにおいて、球の形は、青果の品質を決める非常に重要な要素です。レタスの形状には横方向に広がる扁円形から、やや立て方向に伸長する腰高形まであります。生産者や市場は、1)出荷する際に箱に詰めやすくきっちり収まる、2)ラップにくるむ際に包みやすい、3)青果が痛みにくい―などの理由から、扁円形を好みます。またレタスの根元付近にあたる尻回りの形状も同様に重視されます。尻回りにある外葉の主脈は、急な環境変化などで発達しすぎることがあります。張り出すように成長してしまうと、収穫がしにくくなる上に見た目が悪いため、青果としての評価が著しく下がってしまいます。『パワースイープ』は「扁円形」と「尻回りの形のよさ」を安定して発揮することができます。


■国内レタス市場と「セレブレーション」シリーズ

玉レタスの国内の作付面積は現在約21,000ヘクタール、出荷量は約53万トンです。全国的に野菜の生産量が減少する中で、レタスの作付けが維持・微増している背景には、家庭需要・業務需要を問わず、サラダ用の野菜の定番として消費者に人気があり、市場価格も比較的安定するため、生産者にとってメリットが大きいためだと推測されます。当社ではこうした玉レタス種子市場を開拓しようと、2014年6月に「セレブレーション」シリーズを立ち上げ、2年半で4品種を発表してきました。「セレブレーション」シリーズのコンセプトは結球、生育、形状、品質のよさなど各種の長所、また病気への強さなどをいつでも発揮することで実現される「出荷の安定性」です。当社の玉レタス品種は、それまで千葉県や静岡県の一部でしか栽培されていませんでしたが、同シリーズなどの投入により、長野県、群馬県、茨城県、静岡県、兵庫県、長崎県など主要な産地に拡大しており、各地で評価、採用され始めています。当社では今後も同シリーズに新品種の追加を予定しており、シェアのアップを狙っていく考えです。


■レタス『パワースイープ』の作型図



※1 サリナス系:
結球レタスの主流タイプ。葉の表面の起伏や縁の刻みが少ない。葉肉が厚く一般用のほか業務・加工用にも向く。

※2 ビッグベイン病:
土壌伝染性のウイルス病。葉脈とその周囲が退色し、葉脈が太く見えるような症状がでるため「ビッグベイン」(big vein 大きな葉脈)と呼ばれ、外観品質が著しく損なわれる。病勢が進行すると生育不良から結球不良を生じ、秀品率を低下させる。ウイルスは土壌菌によって媒介され、一度発生すると根絶が難しい。現在、完全な抵抗性品種は存在しない。

※3 べと病:
外葉および結球葉に不明瞭な角型斑点を生じ、病斑上には白色のかびを生じる。育苗期から収穫期まで発生するため、栽培期間を通して問題となる。本病菌には一般に複数の型(レースと呼ばれる)が存在するため、耐病性品種であっても発生レースによっては発病することがある。

※4 抵抗性・耐病性:
当社では、発病条件(温度、湿度、病原体の密度など)の影響を受けにくい安定したものを「抵抗性」と呼び、影響を受けるがその程度が軽く、収穫するうえではほとんど問題にならない性質を「耐病性」と呼んでいる。「耐病性」 としているものでも、汚染程度の高い圃場や排水の悪い圃場では発病する恐れがある。

※5 価格はすべて希望小売価格(税抜)です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。

※6 ペレットシード:(pelleted seed):
コーティング種子ともいう。細かな種子や形が不ぞろいな種子を、粘土など自然に溶ける被覆資材で包んだもの。粒子を大きく均一にしてあるので、播種機でまきやすくなる。
 

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